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コロナ禍の通勤にシェアサイクル 導入自治体は右肩上がり

シェアサイクル「ももちゃり」のポートで最も利用回数が多い「岡山駅東口」=4月9日午前、岡山市北区
シェアサイクル「ももちゃり」のポートで最も利用回数が多い「岡山駅東口」=4月9日午前、岡山市北区
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 健康志向の高まりや環境への配慮などから自転車のニーズが増える中、街中にポート(出庫・返却場所)を配置し、不特定多数の人が共同で自転車を使う「シェアサイクル」を導入する自治体が増加。令和元年度で164市区町村に導入されている。新型コロナウイルス禍で、通勤での密回避の観点からも注目度が増しており、シェアサイクルの利用者は「密を避けて気軽に移動できる」と話している。(高田祐樹)

「バスを待つより早い」

 岡山市のJR岡山駅前。市が展開しているシェアサイクル「ももちゃり」のポート「岡山駅東口」には多くの自転車が並ぶ。通勤・通学ラッシュの時間帯には、利用者がカードリーダーに交通系ICカードをかざし、次々と自転車で駆け出していく姿がみられる。

 「徒歩だと会社まで25分かかるけど、ももちゃりなら10分。バスを待つより早い。自転車は密にならないのもいいところ」。市内にある会社への通勤でももちゃりを利用しているという岡山県倉敷市の会社員、原田ゆりなさん(26)はこう話す。

 「岡山駅東口」のポートはももちゃり全体の利用回数の約5分の1を占める最大拠点。ももちゃり全体の今年3月の月間利用総回数約4万回のうち、8千回をこのポートが占める。

右肩上がりで増加

 岡山市のようなシェアサイクルは拡大傾向にある。

 国土交通省街路交通施設課によると、シェアサイクルを導入している自治体は平成25年度で54だったのが、26年度で75、27年度で77と右肩上がりに増え、令和元年度で164市区町村に。今年1月、同省が自治体職員や事業者が参加する全国シェアサイクル会議をオンライン開催した際は、新型コロナに対する緊急事態宣言の影響で昨年は近畿などの都市部で1台あたりの利用回数が落ち込んだものの、宣言の解除後は宣言前よりも利用数が増加していることが示された。

 コロナ禍での通勤について、国は時差出勤とともに交通手段として「自転車通勤」を勧めている。こうしたこともシェアサイクルの拡大を後押しするとみられる。同省街路交通施設課は「自転車は観光などの用途でも自由度が高い上、健康増進にもつながる。今後さらにシェアサイクルを導入する自治体は増えるだろう」としている。

年間54万回利用

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