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マスクも漂い始めた海洋ごみ ウミガメの胃にはレジ袋

 東京都内を拠点に河川ごみの清掃を行う「荒川クリーンエイド・フォーラム」のスタッフ、藤森夏幸さん(30)は「コロナ禍で遠出ができず、近場の河川敷でバーベキューをするなどレジャーを満喫した人たちのごみが海に流れ着いたのでは」と指摘した。

 コロナの影響で、家庭ごみも増えている。東京23区のごみ処理施設を運営する「東京二十三区清掃一部事務組合」(千代田区)によると、緊急事態宣言が発令された昨年4月のごみは152万5532トンで、前年同期より1割近く増えた。宣言が解除されていた昨年12月も3%の増加だった。

ごみ撤去に補助金も

 海洋ごみは、意図的に投棄されたものばかりではない。カナダの研究チームは今年1月、北極海の海水に化学繊維由来のマイクロプラスチックが大量に存在していると発表。化学繊維でつくられた衣類を家庭で洗濯した際の洗濯排水に極小の繊維が混入し、海に流れ込んでいると警告している。

 まずは回収できるごみから対策を進めようと、環境省は昨年度、漁業中に網に引っかかった海洋ごみの撤去費を補助する事業をスタートさせた。今年度も昨年度と同じ約37億円の予算を組んでいる。

 従来は国土交通省が主体となって海洋ごみを回収していたが、問題の深刻化を受け、清掃活動に当たる船の数を増やした。環境省海洋環境室の山下信室長は「より多くの漁業者の協力が期待できる。関係当局と連携をとりながら海洋環境を守っていきたい」と話した。

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