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【ビジネス解読】高級旅館をM&Aした写真館 中小事業主救うネット仲介  

 買収をめぐっては小野写真館以外に大手企業2社が手を挙げていたが、「お客さまに感動を与えたい。写真技術やブライダル事業で培ったおもてなしを新たなビジネスに生かしたい」という小野社長の熱意に感銘を受けたことが決め手となった。

 新型コロナに関する2回目の緊急事態宣言が首都圏1都3県などに発令され、年明け以降宿泊予約のキャンセルも相次ぐ中、今年1月31日には旅館に併設した1日1組限定の写真館をオープン。旅館で働く4人のパート従業員の雇用を引き継ぎ、カメラマンや料理人を送り込んだ。

 2月23日には旅館を貸し切った結婚披露宴が開かれた。披露宴を挙げたのは茨城県在住の30代のカップル。新郎は滋賀県出身、新婦も茨城県出身で伊豆には特段のゆかりはなかった。新郎は「両家のちょうど真ん中で、ここなら家族を呼べる」、新婦も「コロナ禍の状況で式や披露宴が挙げられるとは思わなかった」とうれしそうに話した。

 新型コロナの流行で写真館も宿泊業も「不要不急のビジネス」との印象を持たれたがちだが、小野社長は「旅行などの非日常の体験へのニーズはあり、必ず人は戻ってくる」と話す。小野社長の新ビジネスへの挑戦は始まったばかりだ。

 民間調査会社の東京商工リサーチによると、令和2年に全国で休廃業や解散した企業は前年比14・6%増の4万9698件で、これまで最多だった平成30年(4万6724件)を抜き、12年の調査開始以降、最多となった。コロナ禍での政府や自治体、金融機関による資金繰り支援策が功を奏し、令和2年の企業倒産が2年ぶりに減少したのとは対照的だ。

 中小企業の廃業が増える原因の一つが後継者不在。中小企業庁の推計によると、7年に70歳を超える中小企業経営者は245万人に達するが、その約半数の127万人について後継者が決まっていないという。

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