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【日本語メモ】「存亡の機」が存続の危機

 囲碁の小学生棋士、中邑菫(なかむら・すみれ)初段(12)が3月15日、プロ入り30勝の規定を満たして史上最年少12歳0カ月で二段昇進を決めました。この記事を読んで「中邑新二段は小学6年生。中学校入学式までの春休み期間に対局したときは『小学生棋士』なのか? 『中学生棋士』なのか?」という疑問が湧いてきました。常識的に考えれば、「小学生棋士」なのでしょうが、卒業しているとなると、どちらなのか悩んでしまいます。

 例えば、乗り物の運賃区分で考えてみるとどうでしょう。JR西日本の「JRおでかけネット」というホームページでは、「おとな運賃」は12歳以上ですが、小学校を卒業した12歳でも中学校入学前は「こども運賃」と書かれています。「現在、日本の学校は4月から新学年となるため、中学校・小学校に入学する年の4月1日から、それぞれ『おとな』『こども』運賃が適用されます」とのことです。つまり入学する年の4月1日を基準に考えればよいということですね。筆者は花粉症で鼻も目もグズグズしていますが、この疑問点については少しスッキリしました。

(1)全国大会優勝という新たな金看板が加わった。

 「金看板」は「故事・俗信ことわざ大辞典」によると「金文字を彫り込んだ看板の意から転じて、世間に誇示するための主義や主張」のこと。慣用句として「金看板を掛ける」がありますが、これは「外見を大げさに見せる」という意味と「看板にいつわりがない」という正反対の使い方があります。このケースでは優勝したことは実績なので「勲章」としました。

 (正解例)全国大会優勝という新たな勲章が加わった。

(2)新入生を獲得しないとわが部は存亡の危機に直面する。

 「存亡」は「存続するか、ほろびてしまうかということ」(大辞林)。成句では「危急存亡の秋(とき)」あるいは「存亡の機」と使います。存亡の分かれめとなる重大な時機ということ。ところが、平成28年度の「国語に関する世論調査」では本来誤用である「存亡の危機」を使う人が83・0%を占めていました。正しい「存亡の機」はわずか6・6%。この成句そのものがまさに「存亡の機」です。

 (正解例)新入生を獲得しないと わが部は存亡の機に直面する。

(3)権力の座から引きずり下ろす。

 産経ハンドブックでは「下りる・下ろす」は「上」の対語であり「上から下へ」の動作のイメージ。「肩の荷を下ろす」「山から下りる」などの用例があります。「引きずり下ろす」は「階段から引きずり下ろす」というように、動作として引きずって下に動かすことを表します。一方「降りる・降ろす」は「乗」の対語で「乗り物、地位から離れる」イメージ。「引きずり降ろす」は「その地位から追われる」ときに使います。

 (正解例)権力の座から引きずり降ろす。

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