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コロナ時代の新エチケット 広がる花粉症バッジ

キンコーズの一部店舗では、花粉症やぜんそくを知らせるバッジを配布している
キンコーズの一部店舗では、花粉症やぜんそくを知らせるバッジを配布している

 鼻づまりにくしゃみ、せき-。新型コロナウイルスの感染が拡大するなかで迎えた今年の花粉症シーズン。コロナの症状と紛らわしいことから、せきやくしゃみをしたときに、例年以上に周囲の目が気になる人も多いのでは。最近では、花粉症やぜんそく、アレルギーなど自分の病気を周囲に知らせるバッジが広がっている。

流通総額10倍に

 犬や猫、パンダなどがマスクをした動物のイラストに、「花粉症です」の文字…。大手通販サイト「楽天市場」では、花粉症やアレルギーを知らせるバッジが人気を集めている。昨年3月ごろから需要が拡大し、今年1月の流通総額は、前年同期比で約4・5倍、2月は同約10・6倍にもなったという。

 「以前から花粉症の時期を中心にバッジの需要はありましたが、新型コロナウイルス感染拡大を背景に需要が高まったようです」と楽天の広報担当者。女性を中心に購入が広がっているといい、「ご自身で使用されるほか、お子様用に選ばれるケースも多いようです」と説明する。今年に入ってマスク用スタンプの需要も急拡大しているという。

 バッジの無料配布をする施設や企業もある。ビジネスサポートストアの「キンコーズ」では2月から期間限定で、九州・中四国の15店舗の店頭でバッジを配布。コアラがマスクをしたイラストに「花粉症です」と記されたタイプなど11種類だ。

 ショッピングモール「有明ガーデン」(東京都江東区)でも、一部店舗でマスクを購入した人などに、ぜんそくやアレルギーを伝えるバッジを無料配布している。

 モールを運営する住友不動産商業マネジメントの担当者は「カバンやポーチ、お子様の帽子やコートの上着に付けるなどして、普段から使っていただいているようです」と話す。

せきエチケットは大切

 マスクに貼って使えるサインシールを配布しているのが、アレルギー性疾患の患者で作る「NPO法人相模原アレルギーの会」だ。患者やその保護者・家族を対象に2月から配布している。

 担当者は「シールを希望した人の中には、バスのなかでせきをして、怒鳴られてしまったという人もいました。介護施設で働いている人からの問い合わせも多くありました。高齢者が多いですから、みなさん気遣っていらっしゃるようです」と話す。新型コロナウイルスに起因するハラスメント「コロハラ」への対策になるほか、不特定多数の人が集まる電車やバスなどで症状が出たときのさりげない気遣いとして使われているようだ。

 日本アレルギー協会の理事で、日本医科大学の大久保公裕教授(耳鼻咽喉科)は「コロナが広がってからは、電車などで症状が出たときに困るという声はあった。花粉症は患者数も多く、もともと人に伝えやすい病気だったこともあり、バッジが広がったのではないか」と指摘する。その上で、「コロナウイルスは無症状の感染者もいる。バッジで周囲に知らせるだけでなく、せき、くしゃみのエチケットはどんな時でも大切」と話している。  (文化部 油原聡子)

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