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【動画】38度線、白頭山・・・日本人が知らない北朝鮮アートの世界

北朝鮮の風景などを描いた水墨彩画が並ぶ絵画展「美の風景」=京都市中京区(渡辺恭晃撮影)
北朝鮮の風景などを描いた水墨彩画が並ぶ絵画展「美の風景」=京都市中京区(渡辺恭晃撮影)
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 険しい山々を力強く描いた絵画46点が一面にずらりと並ぶ。日本画のようにも見えるが、すべて北朝鮮の画家の手によるものだ。京都王藝際美術館(京都市中京区)で開催中の「朝鮮山水墨彩画展 美の風景」展。北朝鮮の絵画は日本はおろか韓国でも展示される機会がほとんどなく、謎に包まれた国の片鱗(へんりん)を垣間見ることができる。

画家名と「主体元号」

 朝鮮伝統の「韓紙」に墨の濃淡を生かして描かれた、急峻(きゅうしゅん)な谷を激しく流れる滝。軍事境界線近くにある金剛山(クムガンサン)の四季折々に表情を変える渓谷や、朝鮮半島最高峰である白頭山(ペクトゥサン)山頂の青々としたカルデラ湖など、美しい自然が見事な筆致で表現されている。

 その迫力から、神々しさすら感じる絵が並ぶ中で、最も大きな韓紙(縦73センチ、横176センチ)に描写されているのは、昔ながらの家屋が立ち並ぶ南西部・開城(ケソン)の街並み。色づき始めた木々の紅葉を表す水彩絵の具の優しい色合いが、他の絵とは異なる雰囲気を醸し出している。

 全ての絵には、作者の名とともに、故金日成(キムイルソン)主席が生まれた1912年を元年とする「主体年号」で、制作年を表記。1970年と2000年作の2点を除いて、1996年前後に制作されたものだ。

外貨稼ぎの手段の一つ

 「日本に入ってくる機会がほとんどない貴重なもの。見ていると絵を描いた画家の気持ちが伝わってくるでしょう」

 自身のコレクションである46点の作品を初公開した王清一館長(79)はこう話す。在日2世の王館長はこれまでに1千点以上の朝鮮美術作品を収集。今回の作品は平成27年ごろ、美術品を通じた北朝鮮との交流を韓国政府に認められている団体から買い取った。そのためか、絵には「PYONGYANG」の表記が入った公式印もある。

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