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コロナ感染予防にダウン症の子供たちが発信した優しい歌声

ダウン症の子供やその家族らが投稿した動画。思い思いの方法で歌を表現している(日本ダウン症協会奈良北支部提供)
ダウン症の子供やその家族らが投稿した動画。思い思いの方法で歌を表現している(日本ダウン症協会奈良北支部提供)
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 新型コロナウイルスの感染予防策として重要視される手洗いやうがいをダウン症の子供たちにも楽しく身につけてもらおうと、公益財団法人日本ダウン症協会の奈良北支部(奈良市)が、オリジナルの楽曲を使って動画配信するプロジェクトを展開している。支部長の平井万里子さん(63)は「口ずさみながら、自分の命や周囲の命を守る方法を習慣づけてほしい。障害の有無にかかわらず、命の重さは平等であることも発信したい」と話している。(田中一毅)

 「手を洗おう うがいしよう 自分を守るため」

 ピアノ伴奏にあわせて、優しい歌声が流れる。同支部が公式フェイスブックで配信している動画では、ダウン症の子供たちやその家族らが楽しそうに歌い、音楽に身を委ねて体を揺らす様子が映し出される。

 「コロナに負けない歌プロジェクト」と題したこの企画は、新型コロナの感染拡大が続く昨年7月、同支部が立ち上げた。プロジェクトを中心となって進めてきたのは平井さん。きっかけとなったのはダウン症の息子、龍之介さん(20)が歌った1曲の歌だった。

 同支部が設立10周年を迎えた昨年3月、新型コロナの影響で次々とイベントや活動を自粛せざるを得ず、先の見通せない状況が続いた。「約1年にわたり準備を重ねていただけに、本当に落ち込んだ」という平井さんの耳に飛び込んできたのが、龍之介さんが歌う故坂本九さんのヒット曲「上を向いて歩こう」だった。

 当時、演出家の宮本亜門さんが、コロナと闘う医療従事者らを励まそうと立ち上げた「上を向いてプロジェクト」で、著名人らが動画投稿サイト「ユーチューブ」にこの歌を投稿、それが龍之介さんの心に響いたのだ。

 「歌には力がある」。こう思った直後、さらに出合いが訪れた。

 それは龍之介さんと音楽療法のため訪れた教室でのこと。同支部特別会員で音楽療法士の大井裕子さんが作詞作曲を手掛けたオリジナル曲「コロナに負けないで」を耳にしたのだ。

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