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コロナ禍で失業も スキージャンパー内藤智文 夢諦めず「世界の舞台へ」

ノルディックスキーの雪印メグミルク杯ジャンプ大会で2位に入り、優勝した渡部陸太(右)とともに表彰台で笑顔を見せる内藤智文 =札幌・大倉山
ノルディックスキーの雪印メグミルク杯ジャンプ大会で2位に入り、優勝した渡部陸太(右)とともに表彰台で笑顔を見せる内藤智文 =札幌・大倉山

 新型コロナウイルスが、アマチュア競技界に与える影響は深刻だ。ノルディックスキー・ジャンプ男子の内藤智文。2019年札幌冬季国体で優勝するなど国内トップクラスの実力者ながら昨秋、支えてくれた勤務先から解雇を通知され、金銭的に厳しい生活を余儀なくされている。現在は失業保険にアルバイトで食いつないでいる状況だが、それでも、背中を押してくれる人たちに応えようと、世界を目指して戦い続けている。

 今月11日に札幌市大倉山ジャンプ競技場で行われた雪印メグミルク杯。内藤は1回目に有利な向かい風を味方につけ、136・5メートルを飛んでトップに立った。「久しぶりに一番最後に飛んで緊張した」という2回目は踏み切りのタイミングが合わず、116メートル。合計点で2位に終わったものの、「表彰台に戻ってこられたことが一番大きい。1回目のようなジャンプを繰り返していけば、おのずと結果はついてくる」と手応えを口にした。

 雪国ではない東京出身ながらジャンプ競技に没頭し、高校からジャンプが盛んな北海道下川町の下川商高へスキー留学した。大学卒業後は茨城県内の金属加工会社に勤めながら競技を続け、一時は世界のトップ選手が集まるワールドカップ(W杯)の遠征メンバーに選ばれるまで成長。2019年に札幌で行われた国体では、成年男子Aで優勝し、スポンサー企業もつくなど飛躍を予感させてきた。

 しかし、昨秋に状況が一変する。世界で猛威を振るうコロナ禍の影響で、これまで支えてくれた勤務先の金属加工会社から10月末で解雇される事態に。経済的な支えを失い、「一生懸命支えてくれたので、ありがたい気持ちと悲しい気持ちが入り交じって複雑な感じだった」。

 今は茨城県つくば市内で夜勤のアルバイトをしながら、貯金を崩すなどして競技を続けているが、「生活できるかできないか微妙なくらいのところ」と厳しい現実を打ち明ける。

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