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農業諦める人をITでゼロにしたい 

「井上寅雄農園」代表の井上隆太朗さん=長野県佐久市(原田成樹撮影)
「井上寅雄農園」代表の井上隆太朗さん=長野県佐久市(原田成樹撮影)

長野県佐久市でイチゴ農園を開業 井上隆太朗さん(28)

 昨年12月、長野県佐久市のJR佐久平駅から徒歩圏にイチゴ狩り農園を開業した。大学などで農業の面白さを学ぶと同時に、多くの新規就農者が志半ばに去っていく現状を知った。「農業は改革できる」。イチゴ狩りにしたのも収穫負担を軽減する一環だ。「就農者の離職をゼロにしたい」。自ら効率化に挑戦するとともに、ネットで新規就農者とプロ農家をつなぐサービスも立ち上げた。(原田成樹)

 「井上寅雄農園」は祖父の名から取った。両親の代は農業に縁がなく、祖父母に跡継ぎを申し出たが、高齢化や周辺の宅地化もあって、大学に通う間に農園は4分の1ほどに縮小した。

 小面積で収益を上げる手法を学ぼうと日本農業経営大学校に入った。農業には天候やケガなどのリスクが付き物。リスクを回避し、作業も快適にできるとして行き着いたのがビニールハウスなどの「施設園芸農業」だ。

 もともとリンゴ園だったが、ハウスの代表的な果物であるイチゴに絞る。施設園芸の先進国オランダのイチゴ生産法人で1年半研修し、大胆に投資する姿を目の当たりにした。井上寅雄農園も、ハウス内の温度を自動調節する機械を導入し、肥料の入った水を自動補給して無駄や根腐れ防止などを図っている。

 「農業は関わったら面白い業界。情報技術(IT)や人工知能(AI)といった流れに農業は取り残されている方で、今のIT業界の手法をやれる余地は大きい」

 農園経営と並行して進めるのが昨年11月に立ち上げた交流サイト「アグティー」だ。帰国後、社会勉強も兼ねて、東御市の企業で昨年7月まで3年間、農業事業の立ち上げに携わったが、目標の30%ほどしか収穫できなかった。イチゴ農家が少なく、適切な知識が得られなかった。

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