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訪日客消えたミナミで奇策「ホテル丸ごと貸し切れます」

新型コロナの感染拡大で宿泊客が激減した道頓堀ホテルのロビー=2月1日、大阪市中央区(南雲都撮影) 
新型コロナの感染拡大で宿泊客が激減した道頓堀ホテルのロビー=2月1日、大阪市中央区(南雲都撮影) 
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 新型コロナウイルス禍で外国人観光客の姿が消えて久しい。変異株対策で水際対策も強化され、訪日旅行再開は見通せない状況だ。苦境が続く中、大阪・ミナミのホテルグループがある奇策に乗り出す。団体客向けに、1人1室を1万円で提供する「ホテル丸ごと貸し切りプラン」。同時にホテルを利用する他団体がいないことから、感染症対策への安心感もある。「新たな挑戦でミナミを勇気づける」と経営者の男性。裏側には、従業員の雇用を守り続ける決意があった。(石川有紀)

系列2ホテルは休館

 2月、ミナミに立地する道頓堀ホテル。例年のこの時期、中華圏の旧正月・春節に伴うインバウンド(訪日外国人客)でにぎわっていたロビーに宿泊客の姿はなく、フロントには2人の従業員がたたずんでいた。

 道頓堀ホテルは大阪万博が開かれた昭和45年にオープン。夜食ラーメンのふるまいやたこ焼き体験、着物の着付けなど日本らしいサービスが人気を呼び、年間の客室稼働率は9割に上っていた。

 近隣にある系列2ホテルは、コロナ禍で昨年末から休館。パート、アルバイトを含め従業員約150人の大半は休業が続く。国の助成金を活用したり、会社から休業補償を出したりして雇用を守りながら、オンラインで会議や研修を続けている。最近は「早く働きたい」との声が上がっているという。

合宿や研修を想定

 「訪日客はいつか必ず戻る。長期休業が続く従業員の意欲を保つためにも『働く場』が必要だ」

 ホテルを経営する橋本明元(みんげん)専務(45)が力を込めた。

 再起の切り札と見込むのが、3月から始める「ホテル丸ごと貸し切りプラン」だ。同プランでは、休業している系列の2ホテルを稼働させ、10人以上からの団体予約を受け入れる。学生や団体の合宿、会社の研修などを想定。予約状況に応じ、従業員を現場に復帰させる予定だ。

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