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【日本語メモ】幸せを願うなら縁起かつぎ

 1月31日、産経新聞社が主催する大阪国際女子マラソンが実施されました。本来は40回目の節目として華々しい大会になるはずでしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、緊急事態宣言が出されている中での異例の形となりました。直前に、公道コースから長居公園の周回コースに変更され、無観客での開催が決まりました。大会史上初めて、男子選手のペースメーカーが起用され、記録への期待も高まりました。レースは、ダイハツ所属の東京五輪代表、一山麻緒選手が、難しいコンディションの中で堂々とした優勝を飾りました。こうした異例の運営には賛否両論あるでしょうが、緊急事態宣言下で開催できたこと、選手にとっては五輪半年前のタイミングで実戦が経験できたことなど、少なからず意義はあったと思われます。

(1)ルールを全く守らず、周囲をあっけに取らせた。

 「あっけ」は漢字では「呆気」と書き、「驚きあきれた状態」(広辞苑)。ここから「あっけに取られる」という表現が出てくるのですが、「故事・俗信ことわざ大辞典」では、このときの「取られる」は、「その状態に取りつかれるの意か」としています。つまり驚いた放心状態ですね。そのため、「取らせる」という他動詞では使いません。そこで、例文では「あきれさせた」と直しました。

(正解例)ルールを全く守らず、周囲をあきれさせた。

(2)ベルトを触るとヒットが出やすいという 彼独特のジンクスがある。

 「ジンクス」は本来「縁起の悪いもの。また、広く因縁があるように思われる事柄」(広辞苑)。紙面上、縁起のいいことにはなるべく使わないことになっています。

 2021年も、プロ野球は無観客ながら、2月1日にキャンプインしました。新人選手が1年目に大活躍しながら、2年目に不振に陥ることを「2年目のジンクス」と表現するのはOKです。しかし、この例文では、良い状態が起こるようにするしぐさのことなので、「縁起かつぎ」と修正しました。

(正解例)ベルトを触るとヒットが出やすいという 彼独特の縁起かつぎがある。

(3)常軌を失した振る舞いに眉をひそめる。

 「常軌」とは「普通に行われる道・やり方。常道」(広辞苑)のこと。ここから派生した慣用表現の「常軌を逸する」は「常識外れなことをする」という意味です。「軌」は「道筋」で、「逸する」は「はなれる。それる」(同)という意味合いで、ワンセットと考えてください。「道をはずれる」、そこから「世間一般に認められているやり方や常識から外れたことをする」を表します。「失する」は単に「失う」の意味で、「常軌を失する」では意味が成り立ちません。

(正解例)常軌を逸した振る舞いに眉をひそめる。

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