関西電気保安協会の最新動画は熱い応援メッセージを歌で
「♪かんさい~でんき、ほ~あんきょ~かい」という独特の節回しのユニークなテレビCMで知られる一般財団法人関西電気保安協会。同協会の川邊辰也理事長(68)が産経新聞のインタビューに応じ、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」で、協会PR動画の最新作「一歩踏み出せ」(60秒)を3月1日から放映することを明らかにした上で、「新型コロナウイルス禍で苦労されている関西人への応援メッセージを歌で伝える」と語った。(聞き手 藤原章裕)
--CMは有名だが、どんな仕事なのか
「PR不足を反省しています。一つは一般家庭の電気設備の点検や安全な電気利用のPR。もう一つは事務所ビル、ショッピングセンター、中小規模の工場などの電気設備の点検や事故時の対応、省エネなどのコンサルティング事業です。電気事業法に基づき、関西電気保安協会は昭和40年12月に誕生しました」
--CMに職員が出演している理由は
「CM放映開始からもう45年になります。一般家庭の場合、漏電調査がメインの業務なんですが、家の中に入れてもらうのはなかなか難しいですよね。ですから、協会の名前を知っていただく必要がありました。その後、CMのユニークさが評判になり、当初の目的は十分果たしました。そもそも予算がなく、実際の職員を出演させたところ、素人っぽさが受けて、広告業界の賞をいただきました。現在のCMにも職員が出演しています」
--職員は出演を嫌がらないのか
「当初は『ちょっと待ってくれ』という声も多かったようです。しかし、現在は出演者を社内公募すると60人程度の応募があり、オーディションで5~10人ぐらいを選んでいます。当初は優しそうな人が選ばれていたと聞いていますが、(CM)制作会社によると現在の選考基準は企業秘密のようです(笑)」
--最近はユーチューブのPR動画にも力を入れている
「テレビCMは、面白系のイメージですが、電気の安全を通じて社会インフラを守るという職員の姿を伝えたいという思いもあり、平成29年にPR動画を始めました。最新作『一歩踏み出せ』はコロナ禍で苦労している関西人への応援メッセージとして制作しましたが、職員にも一歩踏み出してほしいという気持ちを込めたつもりです。知恵を出して前へ向かってコロナ禍を乗り越えて頑張るという内容を歌で伝えます。新しいテレビCM(15秒)2本も3月1日から放映します」
--コロナ禍で苦労したことは?