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ミーティングに6時間! コロナ禍、今こそ磨け「思考力」 花園ラグビーV桐蔭学園を支えたスポーツ心理学

スポーツ心理博士として、さまざまな年代のアスリートを現場で指導している布施努氏(中央)=本人提供
スポーツ心理博士として、さまざまな年代のアスリートを現場で指導している布施努氏(中央)=本人提供

 東京五輪開幕まで半年を切った。ただ、新型コロナウイルス感染拡大で、スポーツ界では遠征や実戦機会が激減している。全国高校ラグビー大会で2連覇を達成した桐蔭学園(神奈川)の“陰の立役者”で、スポーツ心理学博士の布施努氏(57)は、今こそ自分の長所を把握して思考を磨き、さまざまな事態に対処できる能力を身につけておくことが重要と指摘する。

 布施氏は約6年前から桐蔭学園でメンタル指導を行っている。コロナ禍のチームは昨年3月下旬から2カ月間、グラウンドでの全体練習が禁じられたため、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使ったメンタルトレーニングで部員の意識改革を進めた。

 例えば、試合の映像を見ながら、自身のプレーの特徴や試合に臨む思いを言葉にし、仲間と共有する。後に全員で勝利するために必要なプレーの仮説を立て、実行へと移す。これは、言葉で具体的に発信して形にする「アウトプット力」を磨くトレーニングの一環で、布施氏は「自らの役割を、選手自身が瞬時に判断する材料になる」と説明する。トップアスリートに必要な資質の一つだ。

 また、試合前には「最高目標」と同時に「最低目標」を設定することで対応力が高まり、「ミスをしても途中であきらめることはない」と同氏は指摘する。

 桐蔭学園もコロナ禍で、春から夏の実戦不足により、チームを作り上げる難しさに直面した。昨年11月の神奈川県大会決勝の東海大相模戦は19-17でかろうじて勝てたほど。花園に入り、立てた目標は「試合をやりながら成長しよう」だった。

 本番では、下級生がプレーで失敗しても、上級生がすぐに声がけやプレーでフォローする。そうすることで、成長するために必要な挑戦意欲が高いまま保たれ、同時にメンタルトレーニングで磨いた「獲得型」(相手の隙を見つけてどんどんトライを狙う)の思考が全員に定着していった。

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