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新潟県に“新世代”イノシシ 人身・農作物被害が急増

新潟県妙高市で撮影されたイノシシの家族(うぃるこ社提供)
新潟県妙高市で撮影されたイノシシの家族(うぃるこ社提供)
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 新潟県内で昨年12月中旬以降、イノシシに襲われる人が相次ぎ、負傷者は1月末現在、8人と過去10年間で最多となっている。背景には、人間の居住地近くに住む“新世代”のイノシシが増えていることがある。専門家は、増大する被害を防ぐため、県内の捕獲数を今後現在の10倍の年間3万頭程度にしなくてはいけなくなるだろうと指摘する。(本田賢一)

1カ月で8人被害

 県鳥獣被害対策支援センターによると、過去10年間のイノシシによる人身被害は平成24年度が2人で、29年度が3人。それ以外の年は被害ゼロとなっている。同センターの神部淳所長は「人身被害が目立つようになったのはここ10年ほど。今年度は恐らく過去最多」とみている。

 今年度最初の人身被害は昨年12月18日、県南部の十日町市で発生、男性が自宅前で頭などをかまれ重傷を負った。その後、妙高、糸魚川、柏崎、上越各市で計7人が襲われた。大半は大雪の直後に発生している。

 イノシシの生態に詳しい長岡技術科学大学の山本麻希准教授は「イノシシは雪を避ける習性があり、冬場は雪が少ない場所に複数の家族でいることが多い。ところが今冬は大雪でいる場所がなくなり、除雪が行われている市街地に出てきたとみられる」と指摘する。

 イノシシによる農作物被害も深刻化しており、令和元年度の被害額は年間5100万円と平成27年度の1100万円から5倍近くに急増。主に稲が被害を受けている。

 「イノシシは根にでんぷん質を多く含む稲を好んで食べる。さらに体の寄生虫を落とすため、水田で泥水を浴びる性質がある。これをやられた水田は獣臭さが残るため、米を出荷できなくなる」(山本氏)

少雪の影響

 背景にあるのがイノシシの県内生息数の増加だ。29年度は推定8600頭で、24年度のほぼ2倍。

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