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大雪立ち往生に届いた餃子、ソースカツ丼、パンの善意

福井県内のパンメーカーから提供されたパンを国道8号で進めなくなったドライバーに配布する自衛隊員=1月10日、福井県坂井市(陸上自衛隊第10師団第14普通科連隊提供)
福井県内のパンメーカーから提供されたパンを国道8号で進めなくなったドライバーに配布する自衛隊員=1月10日、福井県坂井市(陸上自衛隊第10師団第14普通科連隊提供)
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 「困ったときはお互いさま」。口では簡単に言えるが実際はどうだろう。ましてやそれが自分も大変なときだったら-。今年1月に北陸地方を襲った記録的大雪で、地元飲食店や食品メーカーが立ち往生したドライバーらに料理などを無償提供した。餃子、ソースカツ丼、パン…。「みんな食事に困っているはず」「自分たちにできるのは食べ物をつくること」。飲食店主らの善意は、立ち往生したドライバーの身も心も癒やした。

従業員をかき集め

 「何時間も同じ車が止まっている」

 福井県坂井市の国道8号沿いにある「餃子の王将丸岡店」店長の岩谷圭一さん(39)は1月10日午後、異変に気が付いた。

 店の前の車列がまったく動いていない。思い出したのは3年前の「福井豪雪」。このときは国道8号で車約1500台が立ち往生し、同県の災害派遣要請を受け陸上自衛隊が出動。エンジンがかかったまま雪に埋もれた車から見つかった男性が死亡した。

 3年前の豪雪の際も立ち往生した車両に食事を提供していた同店。岩谷さんは「今回もドライバーは心細い思いをしながら食事もままならないだろう」と料理の無償提供を決め、本社も了解した。

 すぐに岩谷さんは歩いて出勤できる従業員を招集。調理に取りかかると、チャーハン40人前、餃子100人前、焼きそば35人前など300人分の食事を用意した。それらをテークアウト用の容器に詰めて配り始めると、ドライバーらは「ありがとう」と笑顔に。中には配布の手伝いを買って出る人もいたとか。岩谷さんは、前回豪雪の教訓を踏まえ、料理を配るときには「マフラーの周りは除雪してくださいね」と一酸化炭素中毒に注意するよう呼びかけたりしたという。

支援のバトンをリレー

 この日は、北陸自動車道で通行止めが続いた影響で福井北インターチェンジ(IC)につながる道路でも長時間の渋滞が発生した。同IC近くのとんかつ店「熟成かつ天膳(あまぜん)本店」(同県永平寺町)店主、天谷健二さん(40)は渋滞のドライバーにソースカツ丼を提供した。

 当日は大雪のため店は休みにしていたが、天谷さんは後の再開に向けて午後に店に出て、駐車場の雪かきなどを行った。だが、雪は想像以上に多く、1人では手の付けようがないほど。そんな中、とある事業者が除雪用フォークリフトで周辺の雪かきをしていた。すがるような思いで助けを求めると、快く雪かきを手伝ってくれた。

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