PR

ニュース プレミアム

マンション計画が…コロナ禍のJR減便に気を揉む沿線市町

3月のダイヤ改正で一部で減便となるJR赤穂線(右)と山陽線=1月29日、岡山市
3月のダイヤ改正で一部で減便となるJR赤穂線(右)と山陽線=1月29日、岡山市
その他の写真を見る(1/3枚)

 新型コロナウイルス禍で、感染対策や乗客減などにより全国的に鉄道の終電繰り上げや減便が計画されるなか、岡山県では、減便される区間の沿線市町がJR西日本に対し、ダイヤの現状維持を求める要望を行った。異例の要望の背景には、鉄道とともに都市計画を進めてきた自治体側の事情があるようだ。

乗車率1~2割の区間

 「沿線の自治体がこれまで推進してきた地域活性化のための努力を水泡に帰すことがないよう、再考を要望いたします」

 1月26日夕、岡山市と県東部の赤磐市、瀬戸内市、備前市、和気町の計5市町の首長らがJR西日本岡山支社を訪問。平島道孝支社長に春のダイヤ改正をめぐり、現状維持を求める要望書を提出した。

 JR西日本によると、管内ではほかにも減便や終電繰り上げ措置がとられるものの自治体側からの再考要望はない。JR東日本でも管内でダイヤ改正を予定しているが自治体からの要望はなく、異例の出来事だ。

 やり玉に挙げられたダイヤ改正は3月13日に予定されているもので、県東部を走る山陽線、赤穂線で運転区間を短縮する内容。具体的には午前10時~午後3時の間、山陽線では岡山-和気間で折り返し運行する5本について瀬戸までとし、赤穂線では岡山-長船間で同様に5本を同様に西大寺までとする。いずれも区間より先に行く電車はあるものの、実質的には計10便の減便となる。

 この区間はコロナ禍前の平成30年の時点で乗車率は1~2割程度。昨年はさらに減少しており、JR側は「輸送の実情に沿った判断」とする。

 JR西日本岡山支社管内の今シーズンの年末年始の(12月25日~1月5日)の利用者数は前年比で7割減。日数が異なるため単純比較はできないが、昭和62年のJR発足以来で最低だった。平島支社長は5市町に対し「(要望書は)重く受け止める」とは述べたが、方針の変更には言及しなかった。

駅前開発に巨費投じる

 だが、鉄道を前提に都市計画を進めてきた自治体側は簡単に食い下がれない。

 和気町の草加信義町長が懸念するのは、「1時間に2本、岡山駅から30分」の利便性をうたって和気駅(和気町)北側で計画しているマンション開発への影響だ。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ