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日本で最も読書しない和歌山が逆襲期す「読書活動推進課」

南海和歌山市駅に隣接する和歌山市民図書館(右)=和歌山市
南海和歌山市駅に隣接する和歌山市民図書館(右)=和歌山市
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 和歌山県民が全国で最も本を読まないという総務省の調査がある。5年ごとの社会生活基本調査のうち「趣味としての読書」をする人の割合が、直近の平成28年で、和歌山県が47都道府県で最低の29・5%だったのだ。和歌山市教育委員会は市民にもっと本を読んでもらおうと、全国でも珍しい「読書活動推進課」を創設、ターミナル駅に隣接した図書館をオープンさせた。読書習慣は和歌山に根付くだろうか。(張英壽)

読書するのは29・5%

 社会生活基本調査は、さまざまな趣味や娯楽について調べ、「趣味としての読書」の割合もその一つ。28年の都道府県別調査結果では、和歌山県が全国平均(38・7%)より10ポイント近く低い29・5%で前回23年の調査から3・9ポイント下落、29位から最下位に転落した。

 一方、28年調査のトップは東京の49・6%、次いで神奈川43・9%、千葉42・4%、埼玉41・7%、京都40・6%と続く。首都圏や和歌山以外の近畿が高く、奈良、大阪もそれぞれ40・4%、40・1%と4割超だ。

 和歌山県民の読書離れは別のデータからも見て取れる。和歌山市教委が日本図書館協会の「日本の図書館 統計と名簿」の30年度データをもとに、昨年までに指定された全国60中核市の市民1人当たりの図書館貸し出し資料数を比較したところ、和歌山市は秋田市、宮崎市とともに2番目に低い2・3点だった。最低は盛岡市の1・9冊だが、トップは大阪府吹田市の9・6冊で、和歌山市と4倍以上の開きがある。

「ほぼ読書はしない」

 県民は本当に読書していないのだろうか。JR和歌山駅前で昨年12月、20~70代の県民10人余りに尋ねてみると、半数以上が「していない」と答えた。

 和歌山市の接客業の男性(24)は「パソコンやスマートフォンは見るけど、ほぼ読書はしない。書店も図書館も行かない」と打ち明けた。同市のフリーターの女性(21)は「年に1冊読むか読まないか。空いている時間は(会員制交流サイトの)ツイッターなどSNSを見ることが多い」という。

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