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【マッキーの動物園日記】 地震に怯えるチンパンジーに大切な寄り添い

地震の影響もあってか飼育員に甘えるチンパンジーのミナミ
地震の影響もあってか飼育員に甘えるチンパンジーのミナミ

 「動物園マニア」の目線で天王寺動物園の経営を進めている牧慎一郎園長が、地震が与える動物への影響について、平成30年6月18日の大阪北部地震でのケースで紹介しています。園では、気を落ち着かせるためにさまざまな方策をとったようです。

 牧園長が平成27年4月から産経新聞で掲載してきた動物園日記の過去記事から選りすぐりをお届けします。

 

 18日の朝、大阪北部で大きな地震がありました。私自身は地震発生時は新幹線に乗っていて、京都の手前で緊急停止して長時間足止めされました。足止め中ながら、なんとか職場にいるスタッフと連絡が取れて、園内の施設には特段の被害はないとの報告を受けました。

 地震のときに最も怖いのは獣舎が壊れて猛獣が脱走することなので、まずはその心配を払拭してホッと一息。もちろん獣舎は頑丈に造ってありますが、当園には年季の入った施設も多いもので。

 月曜が休園日だったことも不幸中の幸い。じっくりと安全確認できました。スタッフも続々集結してきて、もともと休園日の作業として予定していたカバプールの清掃作業も予定どおり行われました。

 さて、動物たちは大丈夫でしょうか。特段変わった様子を見せない動物もいますが、チンパンジーたちには地震の影響が。

 地震の翌日には、餌を大量に残していて、やはりいつもとは様子が異なるようです。ミナミ(雌)は、普段から甘えたようなところがある個体ですが、地震の直後は特に甘えるそぶりを多く見せたそうです。そこで、飼育担当者がなるべく一緒にいて、気持ちを落ち着かせるように努めました。

 また、当園のチンパンジーの中で一番怖がりのレモン(雌)も地震後は餌をなかなか食べてくれません。そこで、レモンをプテリばあちゃんと一緒の部屋に入れたところ、安心して餌を食べてくれるように。そこで、昼間はレモンとプテリとを一緒にして、より落ち着いて過ごせるように努めました。

 日がたつにつれて、チンパンジーたちも落ち着きを取り戻しつつあるようです。完全に落ち着くまでにはもう少し時間がかかるでしょうが、見守っていただけたらと思います。 (天王寺動物園長兼改革担当部長 牧慎一郎、平成30年6月30日)

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