PR

ニュース プレミアム

「海なし県」山梨が静岡・清水に県有地 年貢米輸送の名残…処分に苦慮

山梨県の県有地がある一角。手前左は清水港船宿記念館「末廣」=1月28日、静岡市清水区港町(渡辺浩撮影)
山梨県の県有地がある一角。手前左は清水港船宿記念館「末廣」=1月28日、静岡市清水区港町(渡辺浩撮影)
その他の写真を見る(2/3枚)

 ここでタクシー会社を営む山田修史さん(64)は「父が亡くなって会社を継ぎ、書類を整理していたら、山梨県から借りていると知ってびっくりした」と振り返る。

 山梨県監査委員は平成19年度の行政監査で「このまま保有する必要性について十分検討の上、保有する必要がないと認められる場合は賃借人への売却を進められたい」と求めた。

 タクシー会社の隣には60年ほど前に建てられた港町第1自治会館がある。自治会長の隅倉正員(すみくら・まさかず)さん(77)は建て替えを計画している。

 「市から建て替えの補助金をもらうには継続的な賃借の見込みが必要で、山梨県庁に行って協議したい」という。「この土地を買う? そんな財力ありませんよ」と話した。

静岡市の仲介期待

 山梨県が富士急行に貸している県有地の賃料が不当に安いとする住民訴訟を受け、県は県有資産の価値や必要性の評価を全面的に見直す方針だ。

 1月28日には県議会の特別委員会が清水を視察。出発前に行われた審議では「賃料が安い。(賃借人の権利が強い)旧借地借家法のときの契約だから追い出せない」との発言も出た。

 清水次郎長関係の資料を展示する清水港船宿記念館「末廣」も敷地347平方メートルのうち109平方メートルが山梨県有地。静岡市が年間19万円の賃料を払っている。

 山田さんによると、30年ほど前、当時の清水市に県有地をまとめて払い下げてもらい再開発しようという話もあったが、立ち消えになったという。「山梨県が売りたいというなら、賃借人でもある静岡市が仲介するしかないのではないか」と山田さんは話す。

 末廣を所管する静岡市観光・MICE推進課は「山梨県から申し出がない以上、コメントできない」としている。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ