【CARとれんどリターンズ】パノラマビューが魅力 ダイハツ タフト

オープンカーはちょっと恥ずかしい、でも一度は乗ってみたい。そんな人におすすめなのがダイハツの「タフト」だ。フロントシートを包むようなガラスルーフ「スカイフィールトップ」がこれまでにない開放感を生み出す。頭上に青空が広がり、サンルーフやオープンカーとは一味違ったドライブが楽しめる。パノラマビューが魅力のタフトに試乗した。
(土井繁孝、写真も)
軽自動車は日本独自の規格で、外車にはないジャンル。日本で初めて軽が登場したのは昭和24年のこと。全長2・8メートル、幅1メートルとかなり小さめだった。現在は全長3・4メートル、幅1・48メートル以下と、ずいぶん大きくなっている。エンジンは660ccで、最高出力は64馬力に制限されるが、技術の進歩で高速道路でも十分な走りをみせる。
軽自動車の人気は高く、新車販売台数の約4割を占める。燃費はハイブリッド車に劣るが、税金などの維持費が安いので、メリットは多い。気になる衝突安全性能評価でも最高点の五つ星を取る車種もある。
真冬の寒さも気にならず
タフトは、角ばったボディーと、大きなホイールが存在感を主張する軽SUV。試乗したのは64馬力の「Gターボ」。スカイフィールトップは全グレードで標準装備になっている。
ルーフのガラスはかなり大きく、シェードを開けると一気に視界が広がる。真冬の寒さも気にならず、夏の日差しには、紫外線・赤外線カットガラスで対応する。
ライバルはスズキのハスラーというが、個人的には購入層は違う気がする。ハスラーはポップなデザインでカラーも明るめの色が多い。インテリアもカラフルで女性にウケそうだ。

対するタフトはモノトーンのボディーが硬派な印象で、インテリアもブラックを基調とするスポーティーなイメージ。アウトドアを楽しむ若者に人気という。
抜群の走り装備も充実
最近の軽は、ボディー剛性の高さと相まって、しっかりした乗り心地。52馬力のノンターボ車は、ややパワー不足で、高速道路をよく走る人は、ターボ車をおすすめしたい。
平らなボンネットは、運転席からは左右の角がよく見えて運転しやすい。
予防安全機能「スマアシ」は2つの機能が追加されオプションを含めて17になった。衝突回避支援ブレーキは、夜間の歩行者検知機能もある。そのほか、車線逸脱警報、ふらつき警報、標識認識などもりだくさん。

電動パーキングブレーキやLEDヘッドランプ、15インチホイールを標準採用するなど装備も豪華だ。
車線逸脱機能などの警報音は少し耳につく。アラーム音がうるさく感じられるとスイッチオフにつながるので、音が選べるようになればありがたいが…。
タフトは軽シェアトップのダイハツのやる気を感じる仕上がり。走りもよく、装備も充実のお得感ある一台だ。
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ダイハツ タフト Gターボ(2WD)
定員 4人
全長 3395ミリ
全幅 1475ミリ
全高 1630ミリ
車両重量 840キロ
エンジン 658cc直列3気筒
馬力 64馬力
燃費(WLTCモード) 20・2キロ
車両本体価格 160万6千円