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【ビジネス解読】はんこ付き筆ペンやポケットチーフ兼名刺入れ… コンテスト発の商品開発、企業や自治体で活況  

東京都台東区の「第30回ザッカデザイン画コンペティション」で受賞し、松屋銀座で発売されたポケットチーフにもなる名刺入れ「こういうものです」
東京都台東区の「第30回ザッカデザイン画コンペティション」で受賞し、松屋銀座で発売されたポケットチーフにもなる名刺入れ「こういうものです」

 東京五輪・パラリンピックや2025年大阪・関西万博のキャラクター、ロゴが公募から生まれたように日本ではコンテストが盛んだ。作品の腕を競うコンテストをうまく活用し、商品開発につなげる企業や地域活性化に生かす自治体も増えている。マーケティングに生かせるだけでなく、デザイナーの獲得や応募者とのコミュニケーション向上によるファン化も期待できるからだ。

 「コンテスト受賞作品は商品企画の刺激になり、アイデアの幅が広がる」

 こう語るのはシヤチハタ(名古屋市西区)の山口高正広報部長。同社が平成30年に再開した「シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション(SNDC)」は、商品化を前提に生活や社会を豊かにするプロダクト(製品)や仕組みを募集する。

 第13回となった令和2年は新型コロナウイルス禍でも前回の778件を上回る1282件の応募があった。「作品のクオリティーはアップしている」(舟橋正剛社長)といい、審査委員をうならせる作品も多数寄せられた。

 第13回受賞作品の商品化は検討中だが、再開2年で4作品が商品化されたことからも質の高さが伺える。

 その一つが「筆印(FUDE-IN)」。日本製の筆ペンと美しい漢字一文字のはんこが一体化した「はんこ付き筆ペン」で2年4月に発売した。漢字は「美」「夢」「愛」など訪日外国人が好きな10種類を用意した。11月からはお気に入りの一文字を作れるオーダー式も加えた。

 第12回受賞作品から生まれた「わたしのいろ」は、複数の色を織り交ぜた色鮮やかな朱肉。つける場所により押したときの印影が異なるため「私のそのときの気分を表せる」と話題になった。

 7月に5種類計100個をテスト販売したが、6時間半後に売り切れた。SNS(会員制交流サイト)で評判となり、再販希望に応える形で8月に350個を売り出したが、今度は15分足らずで完売。「手作りなので一度に多く制作できない」中で9月には期間限定で受注生産を開始、約5000個の注文に応えた。

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