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自粛に慣れ、行動に緩み コロナ長期化で増す「思い込みリスク」

 新型コロナウイルスの感染が国内で初確認されてから1年あまり。感染拡大の「第3波」は続いており、緊急事態宣言も再発令された。国はマスクなしでの会話や長時間・大人数の会食などを避けるよう呼びかけているが、若者を中心に感染リスクのある行動をとってしまうケースも目立つ。専門家は「感染しなかったという体験が積み重なり、脅威を正しく認識できなくなっている可能性がある」として、長引く自粛生活が「慣れ」を生み、「緩み」につながっている現状を指摘する。

自分は大丈夫

 「感染拡大していいとは思わないので、仕方なく自粛している」。都内に住む30代の男性会社員は、こう話す。できる限り在宅勤務をして外出を控えている。

 ただ、自粛を強いられる日々にストレスは募る。年始に一度、友人夫婦と鍋を囲んだといい「新型コロナによる死者を減らすために、雇用を失わせ、自殺者を増やすことは本末転倒。世代をまたいだ交流は避けるべきだと思うが、特に30代以下の重症者は少ないので、若者は3密を避けつつ、経済を回した方がいいと思う」と打ち明けた。

 男性のように不満を抱えつつも自粛を続ける人が多いが、明らかな「緩み」とみられる行動も目立つ。

 今月11日に行われた成人式では、密集して酒を回し飲みする新成人の姿が報道され、批判を浴びた。大人数でのパーティーなど、飲酒を伴う場に集まり感染する例も依然、報告されている。

 「多くの人は感染に関する知識は持っているが、いくつかのバイアス(思いこみや偏見)が組み合わさり、リスクのある行動を取ってしまう」。大阪大学の平井啓准教授(健康心理学)は、こう話す。

 平井准教授によると、こうしたバイアスには、目先の利益を優先する「現在バイアス」や、「自分だけは大丈夫」と思う「正常性バイアス」などがある。

 さらに「新型コロナは、感染リスクのある行動を取っても実際に感染する確率がそれほど高くない。感染しなかったことが『成功体験』になり、『次も大丈夫だろう』となる」とし、慣れが気の緩みにつながっている可能性を指摘した。

どの年代にも

 こうした「慣れ」に、どう対処すべきなのか。平井准教授は「やっていいこと、悪いことの明確な線引きが必要」と話す。具体的には、国が示した感染リスクの高まる「5つの場面」(飲食を伴う懇親会など、大人数や長時間におよぶ飲食、マスクなしでの会話、狭い空間での共同生活、居場所の切り替わり)を避けることが、これに当たるという。

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