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【一聞百見】ブラタモリにも出演 地形の達人が語る「坂」 新之介・大阪高低差学会代表

地形散歩の魅力を語る新之介さん。「大阪の凹凸は天王寺区が一番おもしろいです」=大阪市(柿平博文撮影)
地形散歩の魅力を語る新之介さん。「大阪の凹凸は天王寺区が一番おもしろいです」=大阪市(柿平博文撮影)
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 大阪の坂や、くぼ地といった凹凸の地形を楽しむ「地形散歩」の魅力を、ブログや出版物などで発信して話題の「大阪高低差学会」代表、新之介さん(55)。NHKの人気番組「ブラタモリ」の案内人として出演したこともある。地形と歴史との関係をひもとく「地形散歩」の魅力を聞いた。 (聞き手 文化部・中島高幸)

わが町、大阪の歴史知りたくて

 古代の大阪は、現在よりも数メートル海面が高く、ほとんどが海だった。その中心部に半島のように突き出ていたのが上町台地。大阪城を北端に、JR天王寺駅、住吉大社などがある東西2~3キロ、南北12キロのエリアで、標高は10~30メートルだ。

 「海からきた人々が瀬戸内海を渡って大阪湾に到着したとき、最初に目にするのが台地の丘。ここには難波宮(なにわのみや)や大阪城、四天王寺など日本の歴史に重要な役割を果たした施設が建てられた」。上町台地の地形と歴史は密接に関係していると説明する。

 テレビにも出演した地形散歩の達人だが、地形に関心を持ったのは平成24年ごろで、比較的最近。幼少期から現在までのほとんどを十三(じゅうそう、大阪市淀川区)を生活圏として過ごしてきたため、「坂があまりなく、大阪は基本的に平ら」というイメージだったという。

 40歳を過ぎた19年、「自分が住む町の歴史が知りたい」と、大阪市内を中心に歴史や町歩きを紹介するブログ「十三のいま昔を歩こう」を始めた。町歩きを重ねるうちに、平らだと思った大阪は、高低差が多いと気付いた。

スマートフォンで標高や地形を確認できるサイトやアプリがある=大阪市天王寺区
スマートフォンで標高や地形を確認できるサイトやアプリがある=大阪市天王寺区
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 そんなころに偶然、書店で手に取ったのが人類学者の中沢新一さんの『アースダイバー』(講談社)だった。縄文時代の地図から現在の東京の成り立ちを解き明かした著作だ。

 「面白い切り口の町歩き。地形を意識して歩くヒントをもらった」と大いに刺激を受けた。大阪にも、同じように興味深い地形と歴史がある。大阪の凹凸のおもしろさをブログで発信するようになり、注目を集めるようになった。

 すると24年、中沢さんが『大阪アースダイバー』(講談社)を刊行した記念イベントで、ゲストとして招かれた。その打ち上げの席で、中沢さんから「大阪でも地形を楽しむ人たちが増えてほしい。何かやってよ」と激励された。

(次ページは)大事なのは楽しいかどうか…

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