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10年後のコメ生産者激減に備える米粉クッキーミックス粉

香川県産米を使用した「米粉クッキーミックス粉」(溝口食糧提供)
香川県産米を使用した「米粉クッキーミックス粉」(溝口食糧提供)
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 米離れが進む中、地元で収穫された米の消費を増やし農家を後押ししようと、高松市の「溝口食糧」が、香川県産の米粉などを使った「米粉クッキーミックス粉」を発売した。曽祖父が始めた米穀店の後継者となり、時代に合った店づくりに知恵を絞る同社代表の溝口雄介さん(41)は「新しい食べ方を提案し、地元の生産者らを応援したい」と意気込む。

手軽に作れるクッキー

 住宅街にある溝口食糧の店には、玄米が入った袋や雑穀、素材にこだわった調味料などが所せましと並ぶ。米粒の形の顔をしたユニークなキャラクターをあしらったしゃもじやTシャツといったオリジナルグッズもある。

 入り口すぐの目立つ場所に置かれていたのは、昨年12月に発売した米粉クッキーミックス粉。香川県産米の米粉や、岡山県で長年にわたって作られている「朝日米」の玄米を焙煎(ばいせん)した米粉、国産のきび砂糖、大豆粉を用いた。卵とバターを混ぜてオーブンで焼くと、さっくりした口当たりのクッキーが出来上がる。

 生活スタイルの変化や主食の多様化で1人当たりの米の消費量が減少する中、溝口さんは「新しい活用法を提案し、地元の生産者らを応援したい」と1年前から商品化を模索。半年ほど試作を重ね、材料の配合を見極めた。「焙煎した米粉を混ぜたことによってこんがり仕上がり、コクや深みが出る」と説明する。

目標は「客が来る店」

 店を手伝い始めた約20年前は「一人も客が来なかった」と溝口さんは振り返る。当時は業務用の配達がメインで、店内には袋詰めの米があるだけ。飲食店を回って営業をしつつ、個人客向けの量り売りを開始。少しずつ扱う米の種類を増やしていった。

 今では、「ミルキークイーン」「つや姫」などのブランド米をはじめ、減農薬、合鴨農法といったこだわりの米、長年にわたって土地に根ざした米など約40種類を取りそろえる。可能な限り田んぼを訪ね、生産者に会うよう心がけており、手書きの値札では「バランスの取れた米はおむすびにちょうど良い」「現代品種にはない米感がある」などとそれぞれの特徴や産地を紹介する。

 とりわけ力を入れるのが、作付面積が少なくあまり流通していない米。溝口さんによると、そうした米は、近年、消費者に支持される「もちもちして甘みが強い米」に対し、「際立った個性や力強さを感じる」といい、食を見直したい人や土鍋で炊いたごはんを売りにする飲食店などから注文が入るようになった。

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