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コロナ感染者数のカウント方法が違う奈良のプラスマイナス

 県によると、例えば大阪府の会社で職場内感染が発生した場合、奈良県から通勤している人が濃厚接触者であれば、大阪府内で検査を受けることができる。「奈良府民」といわれるほど大阪への通勤者が多い県では、これまでにこうした重複事例が80例(1月14日時点)あったという。

 逆のケースもある。

 奈良県で検査を受け、陽性となった人が他の都道府県で入院や療養した場合だ。この場合、「発生届」が提出された奈良県では新規感染者としてカウントされず、入院先の自治体でも「発生届」が出されていないためカウントされず、どちらの集計からも「除外」されてしまう形となる。

 県はこれまでに29例(1月14日時点)が「除外」されたとしている。

一時混乱も…

 奈良県が公表する「新規感染者数」を、一般的なカウント方法で算出する場合は、県が発表する新規感染者の数から、「重複」を引き、そのうえで「除外」を足す必要がある。

 奈良県は早い段階から新規感染者の「重複」の数は明らかにしていたが、昨年11月から「除外」の数も公表するように。このため、これ以降、各都道府県別の感染者数を報じている報道機関では、県公表の数字を掲載する社と、計算しなおす社に分かれるなど一時混乱が生じた。

 新規感染者のカウント方法について厚生労働省の担当者は「カウント方法について指示はしていない」とする一方で「発生届ベースでカウントするのが一般的で、奈良県のようなカウント方法をとっている自治体は他に聞いたことがない」とも。厚労省のデータベースには、奈良県の基準で送られてくる報告から、重複や除外分を修正した人数が登録されている。

 今年1月8日には、1日の感染者数が56人と過去最多となるなど感染拡大の兆しも見える奈良県。現時点では「他府県と足並みをそろえるという考え方もあったが、独自のカウント方法を続ける」(鶴田局長)としている。

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