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【九州新春対談】九電・池辺社長×福岡・高島市長(上) 「コロナは成長痛」「100年先につなげたい」

対談する九州電力の池辺和弘社長(左)と福岡市の高島宗一郎市長=福岡市中央区(中村雅和撮影)
対談する九州電力の池辺和弘社長(左)と福岡市の高島宗一郎市長=福岡市中央区(中村雅和撮影)
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 新型コロナウイルスに振り回された1年が終わり、令和3年が幕を開けた。足元では3度目の感染拡大局面を迎え、我慢の時期が続きそうだ。そんな新春に、九州の政財界を牽引(けんいん)する九州電力の池辺和弘社長と福岡市の高島宗一郎市長に対談で、福岡、九州にはどんな未来が待っているのかを夢を持って語ってもらった。白熱した対談前半戦を実況中継-。(聞き手・構成、中村雅和)

リスクへの理解進む

池辺 昨年はやはりコロナでしょう。電気事業者として備えは二重、三重にあるが、それでも安定供給を続けられるか心配でした。豪雨などの災害で復旧応援を出す際の感染防止にも気を使ったし、サプライチェーン(供給網)も心配だった。港が封鎖されたらお手上げですから、将来に向け自前でエネルギーを持つ重要さを改めて感じましたね。

高島 リスクを想定して備える。先を考えて落とし込んでいくことがわれわれトップの仕事。万が一の想定リスクがコロナによって一定程度リアルになった。準備をしておかなければいけないという理解が深まった。

池辺 テレワークやテレビ会議はエネルギー効率のいい生活をする上で重要ですが、なかなか進まなかった。それがコロナ下で時代が10年ぐらい早送りされた。わが社ではピーク時で約3千人がテレワークしていました。

高島 市役所でも市民にお会いする仕事は止められないが、かなりテレワークを導入しました。機動力が上がったと感じます。

池辺 電子手続きも。

高島 そうですね。ハンコレス(行政手続きでの押印廃止)はすでに進めていた。それを発信するチャンスにもなった。

タイミング

高島 ただ、コロナで止まってしまったものもある。その最たるものが人の流れ。(平成31年4月に民営化した)福岡空港は民営化直後で冷や水を浴びせられた。

池辺 (九電も運営に参画する)空港にはコロナの影響が直撃したからなあ。

高島 福岡都心の大規模再開発プロジェクト「天神ビッグバン」もさあこれからというタイミングだったので一時的には気持ちも落ちましたね。

池辺 落ち込まれた! (高島市長は)ずっとお元気なものとばかり…。

高島 布団ではしくしくしていますよ。それでも天神ビッグバンでは新たに「感染症対応シティ」という概念を打ち出し、インセンティブをつけた。オンラインで皆さんの意見を聴いて政策に落とし込んだ。事業主体の福岡地所さんや西日本鉄道さんらには、ボタンに触れずにエレベーターに乗れるなど、相当な感染症対応ビル計画に作り替えていただいた。東京から10年遅れて再開発が終わったではなく、どこにもないコンセプトの街に短期間で生まれ変わる。言葉には気を付けないといけないけれど、コロナはすごい良いタイミングで来たという見方もできるんじゃないかと。

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