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「できることを頑張るだけ」 夫婦こだわりの弁当と仕出しで評判 危機をチャンスに 秋田

今年5月、客のいない店内で苦境を語る中川市子さん=秋田市山王の料理店「館」(八並朋昌撮影)
今年5月、客のいない店内で苦境を語る中川市子さん=秋田市山王の料理店「館」(八並朋昌撮影)
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 ある日の弁当のおかずは、野菜の煮物、鶏のから揚げ、サケの照り焼き、卵焼き、野菜サラダ、スパゲティ、漬物だ。

 予約の11個を受け取りにきた40代女性は「全部手作りでおいしいのに安くてボリュームもあり、いつも職場で予約している」、30代男性は「卵焼きは中身を変えるなど、おかずが毎日違うので楽しい」と話す。

 今では弁当が50個、仕出しは90個出る日も。「マイ重箱を持って仕出しを毎日買いにみえる方も数人いるんですよ」と中川さん。

 禍転じて…とでも言えそうだが、予約が増え始めた6月の朝、中川さんは自宅で転倒し、脊椎の1節を複雑骨折した。「この世の終わりかと思うほど痛かった」が、翌日は大量の予約があり「痛み止め注射にコルセットを着けて仕事を続けました。もう、気合ですね」と打ち明ける。

 ほかにも秋田市では、苦境の飲食店を応援する持ち帰り・宅配紹介サイト「おうちで秋田メシ!」に約130店が登録し、それぞれ工夫を凝らしている。

 同部会の松村譲裕部会長は「感染第3波で秋田も飲食店の客足が再び落ているが、持ち帰りでも工夫や特長があれば人気になる。飲食店も従業員の生活がかかっており倒れるわけにはいかないですから」という。

 忙しさとケガでひと回りやせた中川さんも「売り上げはまだまだですが、とにかくできることを頑張るだけです」と、気合の表情を見せた。(八並朋昌)

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