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暗すぎない照明、突然すぎない音響・・・不安和らげる舞台芸術

リラックスパフォーマンス公演の「シンデレラ」で美しい踊りを披露するダンサー=10月、滋賀県米原市
リラックスパフォーマンス公演の「シンデレラ」で美しい踊りを披露するダンサー=10月、滋賀県米原市
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 自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)などの症状で劇場での鑑賞に不安を感じてしまう人たちにも公演を楽しんでもらう「リラックスパフォーマンス」と呼ばれる取り組みを公益財団法人「スターダンサーズ・バレエ団」(東京都)が進めている。公演では音量や照明の明るさに配慮するなど当事者の不安を和らげる工夫を随所に盛り込んでおり、同団の小山久美総監督は「劇場へ足を運ぶきっかけづくりになれば」と話している。(清水更沙)

独特な雰囲気が…

 突然消える照明に、地響きのような大きな音…。バレエや音楽を鑑賞するための劇場は“非日常”を感じる独特な雰囲気に包まれているが、障害のある人たちにとっては、そうした空間に驚きや緊張、不安を感じてしまうケースがある。

 そうした不安を取り除けば、安心して楽しめるのではないか-。同団の小山総監督は「障害のある人もそうでない人も区別なく、1つの空間でバレエの世界を楽しんでもらおうと始めたのがリラックスパフォーマンスでした」と解説する。

 リラックスパフォーマンスは英国でいち早く取り入れられた公演形態で、同団では約3年前から公演に導入している。公演中に客席の外に出ることができる▽照明を完全に暗くしない▽突然大きな音がでる際は、ボリュームに配慮する-など鑑賞方法に工夫を凝らし、通常のバレエ公演の内容と変わらない演目をリラックスした状態で楽しむことができる。演目は名作バレエ「白鳥の湖」や同団オリジナル作品の「迷子の青虫さん」など多岐にわたり、全国で公演を行っている。

気負わずに鑑賞

 10月初旬、滋賀県米原市の県立文化産業交流会館では、きらびやかな衣装に身を包んだ同団のダンサーらが舞台で優雅に舞い踊り、観客は華やかなバレエの世界観に見入っていた。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止策をとりながらの公演となったが、ダウン症の息子(21)を連れた母親(56)は「息子はバレエが好きなので、このような機会を設けてもらうのはうれしい」と喜ぶ。

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