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「両立できる力が広げてくれる」 地方出身者の“声優道” 櫻川めぐさんに聞く

「茨城県民の日」にインタビューに応じる声優の櫻川めぐさん=11月13日、茨城県庁(永井大輔撮影)
「茨城県民の日」にインタビューに応じる声優の櫻川めぐさん=11月13日、茨城県庁(永井大輔撮影)
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 日本の代名詞ともいえるアニメが世界的な人気を誇る中、声優業界の競争も激化している。数千、数万人といわれる声優の中で、声の仕事だけで生計を立てられるのは一握り。とりわけ地方出身者は、声優の養成所や仕事が東京都内に集中することから、志すことすら難しい。そんな中、茨城県出身の人気声優として、アニメやライブなどさまざまな場面で活躍する櫻川めぐさんに地方出身者の“声優道”を聞いた。(永井大輔)

東京に集中

 歌える声優に憧れて業界の門をたたいたという櫻川さん。「アニメソングを歌うことが本当に好きで、高校時代は毎日カラオケとかで熱唱してました」と目を輝かせる。

 ほとんどの声優志望者は専門の学校や養成所に通って基礎を学び、オーディションを受けて声優プロダクションに所属する。櫻川さんが声優道を歩き始めたのは地方の大学に入学してからだ。在学中、自分で録音した歌をレコード会社に何度も送る中、ある会社から「あなたの声は声優にもマッチする」と声がかかり、オーディションに挑戦。在学中に合格し、学業と並行して声優養成を兼ねるタレント事務所に入所した。

 ところが、事務所や養成所の多くは東京に集中しており、レッスンに通うだけでも多額の交通費と時間を要する。地方出身者が夢をあきらめる一因がここにある。

 櫻川さんもレッスンや仕事のたびに、茨城の実家から東京へ遠征していた。駆け出し時の仕事は、歌のバックコーラスや「仮歌」(歌手の新曲のデモ音源を歌ったもの)の収録など小さなもので、収入だけでは東京までの交通費も賄えなかった。「大学の授業に加え、塾講師などのアルバイトを複数掛け持ちしていました」と振り返る。

がむしゃらに頑張った

 加えて両親の説得という壁もあった。のどかな田舎町の桜川市。両親はアニメやゲームに興味がなく、周囲にも声優を志すと公言している友人はいない。初めて夢を打ち明けた際は、温厚な父親が「大学を辞めて家を出ていけ」と激怒するほどだった。

 櫻川さんは、社会に出るまでの大学4年間で説得することを決意。在学中のメジャーデビューを目指し、学業、アルバイト、声優業の両立に身を砕いた。

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