PR

ニュース プレミアム

【法廷から】被告の沈黙に隠されたものとは 身勝手な犯行にやりきれぬ怒り 山形女医殺害事件

山形女医殺害事件の公判が行われた山形地裁の法廷(代表撮影)
山形女医殺害事件の公判が行われた山形地裁の法廷(代表撮影)
その他の写真を見る(1/2枚)

 山形県東根市で昨年5月、マンション一室に侵入し住人の女性医師を殺害したとして、殺人と住居侵入の罪に問われた元山形大生、加藤紘貴被告(25)の裁判員裁判は、11日に判決が下される。検察側は「性的欲求を満たすための誠に身勝手な行動」と指摘し懲役20年を求刑、弁護側は「服薬と飲酒による異常な行動で殺意はない」とし、傷害致死罪を適用し刑を軽くするよう求めた。公判では殺意や責任能力の有無が争点となったが、犯した罪について被告自らは語ぬまま、3日に結審した。(柏崎幸三)

女性宅を狙って

 起訴状によると、加藤被告は令和元年5月19日午前5時19分ごろ、山形県東根市のマンションで、眼科医の矢口智恵美さん=当時(50)=の部屋に侵入し、被害者宅にあったゴルフクラブで殺意をもって矢口さんの頭部を複数回殴打し、頭蓋内損傷で死亡させたとしている。

 加藤被告は同年6月12日に山形県警に殺人などの容疑で逮捕されたが、2人に接点はなく、残忍な犯行に駆り立てた動機などが謎とされていた。

 公判で検察側が明らかにしたところによると、加藤被告は事件前日の5月18日夕方、性的関係を目的にインターネットで知り合った県内の女性に連絡したが断られた。その後、近くの公園でコンビニで購入した酒を飲み、風俗店を探したり、別の女性にも会おうとしたがうまくいかず、午後10時ごろから、現場周辺で無施錠の女性宅を探し始めたという。

 翌19日午前5時ごろ、加藤被告は、鍵がかかっていない、女性用の靴がある部屋を発見し、周囲を確認した上で侵入。廊下にあったゴルフクラブを手に取ってリビングに入ったところ、矢口さんと鉢合わせになったため、ゴルフクラブで頭部を何度も殴打したという。検察側は一連の行動は「性的欲求を満たすための誠に身勝手な行動」とした。

 公判で加藤被告は、矢口さんとは面識がなく、犯行の2日後に初めて、自分が殴打した相手が女性だと知ったと述べた。弁護側は、加藤被告は現場が女性宅とは認識しておらず、性的暴行の目的はなかったと主張している。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ