PR

ニュース プレミアム

実は超エリートだった逃走警察犬、激励殺到で只今再訓練中

「引退不可避」説も激励90件

 犯罪捜査や警備で活躍する警察犬は、警察が直接育成する「直轄警察犬」と、民間の施設で訓練され、警察が任務を委嘱する「嘱託警察犬」に分かれる。クレバ号は県警に11頭いる直轄犬の1頭だった。

 昨年7月に訓練施設に入所し、「待て」「伏せ」といった基本的な服従訓練に加え、対象者の足跡を追う嗅覚訓練などに励んだクレバ号。成績が良く、優秀だったとして現場に出るまで1年近い期間を要する犬もいる中で、わずか約5カ月でデビューすると、すでに行方不明者4人を発見するなど、期待にたがわぬ活躍をみせていた。

その他の写真を見る(2/2枚)

 それだけに逃走の一報はまさに青天の霹靂(へきれき)。鑑識課幹部は「なぜ逃げたのか、いまだ分からない」と首をかしげる。もともと知能や忠誠心が高く、しかも訓練されたシェパードが、任務途中で逃げ出すなど県警でも前例がなかった。捜索対象者の生死がかかるようなシビアな一線に復帰させるのはもう無理だろうと、県警内部では「引退不可避」の声も浮上した。

 一方で、クレバ号発見から今月上旬までに、電話やメールで約90件の意見が県警に寄せられた。

 「叱らず優しく接してあげて」「今後の活躍を願っている」などほとんどがクレバ号に同情的、好意的な内容で、中には「ぜひともクレバ君を引き取りたい」という要望もあったという。

 関西で犬の訓練所を運営する男性は「警察犬はこういった経験を積んで徐々に現場に慣れていく。残り5年以上は活躍できる優秀な犬を、ここで見切ってしまうのはもったいない」と話す。

 最前線の現場から戻されたクレバ号は今、神戸市須磨区にある兵庫県警の警察犬訓練施設で1日3時間の再訓練のただ中にいる。県警の担当者は「もう一回チャンスを与えたいと思っている」としているが、復帰時期の見通しは立っておらず、今後の訓練を踏まえて慎重に見極める方針だ。

次のニュース

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ