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【日本語メモ】「いいかげん」にする?しない?

校閲部
校閲部

「いいかげんにしなさい!」

 子供が家の手伝いや宿題そっちのけでテレビやゲームに興じている場面や、玩具売り場で駄々をこねている聞き分けのない様子に親が叱りつける言葉。

 「いいかげんな仕事をするな!」

 こちらは次々と問題を起こす部下へ上司のカミナリが落ちた際の一言。

 「しろ」と言われ怒られ、「するな」と言われ怒られ…。

 この「いいかげん」はどちらもよく耳にする言葉で、改めて説明するほどでもないですが漢字を用いると「良い(好い)加減」で、加減は加えたり減らしたりして調整する、また具合や程度を表すことなので「ちょうどよい具合・程度」ということになります。

 「いいかげんにしなさい=いい具合にしなさい」となり「ほどほどにする」ということにもつながります。

 一方「いいかげんなことをするな」というのはどういうことでしょうか。ちょうどいい具合なのに叱られるのは理不尽なのでは?

 この場合の用法のはっきりとした由来は分かりませんが、自分にとってちょうどいいことが、他人からしてみれば詰めが甘く雑な感じに受け取られたりすることもあり得ます。そう考えると「自分本位で独りよがりなことをするな」ということに通じ、さらにはぞんざい・無責任との意味合いを持つようになったのでしょうか。

 いずれにせよ程度のよしあしは主観によるものなのではっきりとした度合いを示すものではなく、もともとが幅の広い曖昧さを含んでいた言葉ともいえそうです。

 この「いいかげん」と似たような言葉に「適当」というものがあります。

 意味としては「うまく当てはまる、程よく、適切で妥当」などの意味合いがある一方、大雑把や投げやりなさまの場合でも使用され、辞書によっては「やり方がいいかげんなこと」としているものもあります。

 対義語として「不適当」という言葉があることから本来は良い意味での用法だったと考えられます。

 こちらも「いいかげん」と同じく相反する両方の意味で用いられます。良くない意味合いで使われることになった正確な由来は分かりませんが、軍隊から発生したとする説があります。

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