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地下トンネル工事の影響は? 東京・調布の道路陥没、付近の地中には空洞

陥没した直後の道路=10月18日午後1時ごろ、東京都調布市(東京外環プロジェクト提供)
陥没した直後の道路=10月18日午後1時ごろ、東京都調布市(東京外環プロジェクト提供)
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 東京都調布市の住宅街で10月、市道が突然陥没した。現場の地下深くでは東京外郭環状道路(外環道)のトンネル工事が行われており、付近の地中に巨大な「空洞」があることも判明。施工者の東日本高速道路(NEXCO東日本)は工事との因果関係について「調査中」としているが、近隣住民からは早期の原因究明を求める声が上がる。(飯嶋彩希)

事前に地響きや振動

 陥没が起きたのは10月16日。京王線つつじケ丘駅から南東約400メートルの市道に長さ約5メートル、幅約2・5メートルの穴が空き、深さは約5メートルに達した。

 NEXCO東日本によると、陥没現場の地下では都心から約15キロの圏域を環状につなぐ外環道(総延長約85キロ)のうち関越自動車道から東名高速道路のトンネル工事(約16キロ)が行われており、9月半ばには陥没した市道の地下47メートルを掘削機が通過していたという。

 「2階にいる父親が、大音量で音楽をかけているのかと思った」。近くの一戸建て住宅に住む40代女性は9月、「ズシン、ズシン」という原因不明の地響きを感じた。玄関前の敷石にひび割れが入ったり、食器棚の茶碗(ちゃわん)が揺れてカタカタと音が鳴る振動が1週間あまり続いたりしていたといい「(トンネル工事と)無関係とは思えない」と話す。

「調査中」繰り返す

 調布市によると、今年3月には陥没現場近くを流れる川に「不審な泡が出ている」と通報があったほか、8月に入ると「騒音や振動がする」といった住民からの苦情も多く寄せられるようになっていたという。

 陥没を受けて同市は、国土交通省とNEXCO東日本などに対し、早急な原因究明や住民の安全確保、不安解消を求める要請書を提出。これを受けてNEXCO東日本が地盤調査をしたところ、陥没現場から北に40メートル離れた地表から約5メートル下の地中に、巨大な空洞(高さ約3メートル、幅約4メートル、長さ約30メートル)があるのが見つかった。

 11月5日に記者会見した「東京外環トンネル施工等検討委員会・有識者委員会」(委員長・小泉淳早稲田大名誉教授)は、川に出た気泡について「工事で使う空気が漏れ出たもの」と認め、騒音や振動についても「掘削機が固い地層にぶつかったことが原因とみられる」との見解を示した。

 ただ、陥没については「工事との因果関係は調査中」と述べるにとどまり、空洞についても「以前からあった可能性がある」とし、12月中旬をめどに調査結果をまとめるとした。

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