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【一聞百見】「半沢直樹」電脳社長役で怪演 劇作家・俳優の土田英生さん

「話題のドラマにキャスティングされて、びっくしました」と話す土田英生さん=大阪市浪速区(前川純一郎撮影)
「話題のドラマにキャスティングされて、びっくしました」と話す土田英生さん=大阪市浪速区(前川純一郎撮影)
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 今年、社会現象を呼んだドラマ「半沢直樹」(TBS系)。強烈な個性の俳優陣が大挙出演するなか、「あの人、だれ?」とお茶の間を騒がせた役者がいた。半沢直樹と敵対する大手IT企業「電脳雑伎集団」の平山一正社長を演じた土田英生さんである。実は、土田さんは京都を拠点に活躍する劇作家、演出家、劇団主宰者。血走った目、何を考えているのかわからない不気味な雰囲気を醸し出し、ドラマの前半をおおいに盛り上げた。「もともと役者になろうとしていた。人生ってつくづく不思議ですね」       (聞き手・編集委員 亀岡典子)

まさかの出演依頼

 普段は眼鏡男子。「半沢直樹」の平山社長役は眼鏡をかけずに演じたため、雑踏を歩いていても誰にも気付かれないという。視聴率30%超えの話題のドラマ。さぞかし周囲の見る目や環境が変わったのでは、と思いきや、「全然、変わりませんよ」と、当人は恬淡(てんたん)としたもの。インタビュー取材は産経新聞社内で行われたが、ひとりで地下鉄に乗ってふらりとやってきてくれた。「あ、でも、東京の下北沢のコンビニに行ったら、『出てましたよね』って言われました」とニヤリ。生まれは愛知県だが、立命館大学時代から京都に住み、現在も京都と東京を行き来しながら生活している。

 人間の存在や、人と人との関係性を不思議なユーモアで描く独特の劇世界で、現代演劇の第一線で活躍中。自身の作・演出の舞台に、一俳優として出演しているが、自分が関わっていないドラマにこれほど大きな役で出演したのは初めてという。「最初、お話をいただいたときは、脚本かなあと思いました。そしたら『役者で』ということで、どういうこと?って。それでも、銀行員の端の方にいるだけの役だろうと思っていたので、平山社長役と聞いてびっくりしました」

劇団「MONO」の稽古風景。手前が土田英生さん(劇団「MONO」提供)
劇団「MONO」の稽古風景。手前が土田英生さん(劇団「MONO」提供)
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 「半沢直樹」には、「顔芸」などと話題を呼んだ歌舞伎俳優だけでなく、舞台俳優が多く出演し、群雄割拠ともいうべき演技の火花が散った。現代劇、ミュージカル、コント…。そのなかで劇作家は土田さんと、東京中央銀行審査部次長、曾根崎役の佃典彦さん、2人だけだった。「確かに、ドラマの後、取材は増えたのですが、佃さんとセットで、というパターンが多いですね」と笑う。

(次ページは)初主演で目覚めた演劇愛…

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