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人気バンドのボーカル騙り母親も信じ込ませた男の悪事

奈良県警西和署で送検車両に乗り込む笠原善和被告(左)。左手に入れ墨が見える=奈良県王寺町
奈良県警西和署で送検車両に乗り込む笠原善和被告(左)。左手に入れ墨が見える=奈良県王寺町
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 約10年にわたって人気ロックバンド「DIR EN GREY(ディル・アン・グレイ)」のボーカルと偽り続けていた男が、同居女性の父親から5千万円以上のお金をだまし取ったなどとして奈良県警に詐欺の疑いで逮捕された。同じ場所に入れ墨を入れるなどして、10年もの長きにわたる嘘にあるレコード会社の関係者は「こんな長期間、有名人になりすましていたというのは聞いたことがない」と驚きを見せた。(前原彩希)

「通帳を取り上げられた」

 奈良県警が詐欺の容疑で逮捕したのは笠原善和被告(39)=別の詐欺罪などで公判中。平成29年10月から今年7月に至るまで、同居女性の父親(61)から、142回にわたって、現金計約5400万円をだまし取ったとして逮捕された笠原被告は、逮捕当時、「金額の多さに驚いている」と容疑を認めていたという。

 「事務所のオーナーに通帳を取り上げられてしまい、金がなくなった。貸してくれ」。笠原被告からこう頼まれた女性の父親は、貯金を切り崩したり、借金をしたりして現金を渡しており、多い時には1回に220万円にものぼったという。

 笠原被告は今回の事件では処分保留となったが、女性とは別の交際相手の家族から現金をだまし取ったとして詐欺罪で公判中だ。その公判では、現金を求める理由として、「バンド活動で使う音楽機材を水でぬらして破損させてしまい、事務所に弁償費用として250万円が必要だといわれた」などと説明していたことが明らかとなっており、さまざまな手口を使い分けていたことがわかる。

「曲の報酬がある」

 「月末には曲を作った報酬として1千万円が入り、合計3千万円の収入がある」と巧みに嘘も交えつつ、被害者を信用させていったという笠原被告。

 自身はバンドの熱心なファンで、ボーカルの京さんをまねて首や腕などに入れ墨を彫り、被害者らにも見せて本人だと思い込ませていた。「年収は1400万円ある」と豪語し、京さんがテレビに出演していると、あろうことか「体調が悪いから、影武者に歌わせている」と周囲に話すなど念を入れていたという。

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