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【矢野阪神2年目の誤算(上)】世代交代なし、2位なのに優勝争いからめず

10月19日のヤクルト戦で八回、三振に倒れた糸井。精彩を欠いたままシーズンを終えた=甲子園球場(甘利慈撮影)
10月19日のヤクルト戦で八回、三振に倒れた糸井。精彩を欠いたままシーズンを終えた=甲子園球場(甘利慈撮影)
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 矢野燿大監督が2年目の指揮を執った今季の阪神。開幕前やペナントレース中に選手が新型コロナウイルスに感染するなど混乱も多いシーズンとなったが、何よりも痛かったのは序盤のつまずきだった。巨人との開幕カードで3連敗を喫すると、その後の長いロードでも負けが込み、4カードを終えて2勝10敗。開幕から1カ月近く最下位に沈んだ。

 「起爆剤がいないので難しい…」。矢野監督が思わず漏らすこともあった。チームが上昇気流に乗ったのは、開幕の先発メンバーからは外れていた大山やサンズを打線の軸に据え、抑えも不振の藤川に代えてスアレスを配置転換してからだ。コロナ禍で開幕が約3カ月遅れ、準備期間は長かったが、実戦練習が十分にできない中で戦力の見極めができていなかった点は否めない。

 その原因は、世代交代をスムーズに進められなかったことにある。矢野監督は昨季から若手を積極的に起用してきたが、今季の開幕当初のプランは打線の主軸は福留や糸井、投手陣も抑えに藤川、中継ぎには能見を配置するなど、ベテランに支えてもらいながら徐々に切り替えていく現実路線だった。だが、こうしたベテランの多くは最低限の働きすらできず、これが最大の誤算となった。巨人が4番を岡本に固定するなど、着実に世代交代を進めていたのとは対照的だ。

 特に福留の不振は戦力面でも大きな痛手だった。速球への対応に苦しんで打率1割台にあえぎ、8月以降は先発を外れる日が多くなり、終盤に戦線離脱。昨秋に左足首を手術した糸井も古傷の右膝の状態が上がらず、万全の状態で試合に出続けられなかった。藤川も年齢的な衰えは隠せず、開幕から1カ月もたずに2軍に降格となった。

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