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チームドクターが依存防ぐ高校「eスポーツ部」の本気度

岡山県共生高校のeスポーツ部の部活動の様子=10月、岡山県新見市
岡山県共生高校のeスポーツ部の部活動の様子=10月、岡山県新見市
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 対戦型ゲームをスポーツとして取り組み、その腕前を競う「eスポーツ」が、各地の高校の部活動として本格的に採用され始めている。全国規模の大会が行われるようになっており、生徒のゲームへの依存を防ぎ健康を保つためにチームドクターを設ける高校も登場した。

大半は部活目当てのガチ勢

 「ゲーム好きからeスポーツアスリートへ」。岡山県西部の新見市にある私立岡山県共生高校。もともと校長室だった部屋を改造したという「eスポーツ部」の部室には、こう揮毫(きごう)された額縁が掲げられていた。

 カーテンを閉じた窓際にはパソコンが6台並べられ、マスク姿の生徒たちが談笑しながらマウスとキーボードを巧みに使い、オンラインゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」に取り組んでいた。5人一組で敵陣の本拠地を破壊するオンラインの陣取りゲーム。個人の操作能力だけでなく、戦略も重視され、何よりチームワークが勝敗のかぎになる。このゲームはeスポーツの公式大会の種目として採用されている。

 同校のeスポーツ部の創部は平成30年。26年にたちあがった同好会が前身だ。部員は現在20人。うち1年生が16人だが、顧問の柴原健太教諭によると、1年生の大半はeスポーツ部に入るために入学してきた、ゲームにたけた「本気(ガチ)勢」だという。

大学教授がチームドクター

 部活で学校として特に取り組むのは依存症対策だ。今年4月、公衆衛生が専門の岡山大学の神田秀幸教授にチームドクターを委嘱した。定期的に同校を訪問して、生徒たちから健康面についての聞き取り、指導を行っている。

 神田教授は酒やたばこの依存症の予防研究に取り組んでおり、自ら同校にアプローチしたといい、「学校側も子供たちの健康被害を防ぎたいという思いが一致した」と説明する。今年4月に香川県で「ネット・ゲーム依存症対策条例」が施行されるなど、依存症への世間の目が厳しくなってきたことも後押しとなった。

 チームドクターの存在は重要で、例えば新型コロナウイルス禍で休校措置がとられた5、6月、もともと寮生活だった1年生の男子部員が「期間は実家に帰り、昼夜逆転になって遅くまでゲームをしていた。食事もあまりとらずにいた」。こうしたことから、神田教授は生徒らが書く部活日誌に朝食を食べたかどうかを書くように指導。寮側からは後に「生徒たちが朝食をしっかり食べるようになった」と報告されたという。

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