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【花田紀凱の週刊誌ウオッチング】〈796〉米大統領選への「目に見えぬ侵略」

中国軍の朝鮮戦争参戦から70周年の記念大会で演説する習近平国家主席=10月23日、北京の人民大会堂(共同)
中国軍の朝鮮戦争参戦から70周年の記念大会で演説する習近平国家主席=10月23日、北京の人民大会堂(共同)

 フードを被った習近平、笑顔の写真が不気味だ。

 『ニューズウィーク日本版』(11・10)のスペシャルリポートは「世界が知らない中国共産党のアメリカ浸透作戦」。表紙のタイトルは「アメリカ大統領選 中国工作秘録」となっている。タイミングからして、そうつけたくなる編集者の気持ちはわかるが。

 内容は、豪作家、クライブ・ハミルトン言うところの「目に見えぬ侵略」がアメリカでも着々と進行しているということ。同誌の調査ではすでに〈中国共産党と連携し、その指導に従う組織が米国内に600ほどある〉という。

 その活動を担っているのが、

 〈習の言う「魔法の武器」〉〈中国共産党中央委員会直属の機関「統一戦線工作部(統戦部)」だ〉

 同誌の調査によると全米各地で活動する「統戦部」の関連組織は300を超えている。むろんアメリカ側も手をこまねいているわけではなく、

 〈FBIも中国人技術者などの捜査に乗り出しており、既に全米各地の「30都市で50人に尋問を行っている」〉

 〈FBIのクリス・レイ長官は(中略)FBIは10時間に1件のペースで中国絡みの新たな事案の捜査に着手しており、現時点で抱えている5000件近いスパイ事件の半数近くに中国が関与していると述べた。〉

 日本はあまりに無警戒。まだお読みでない方はクライブ・ハミルトンの『目に見えぬ侵略』(飛鳥新社)をぜひお読みいただきたい。

 同じく同誌の「『千人計画』の知られざる真実」はやや突っ込みが甘い。

 『週刊新潮』が4週にわたって続けた「日本の科学技術を盗む『中国千人計画』」の方が鋭い。今週(11月12日号)は中国人留学生問題に斬り込んだ。

 日本にいる中国人留学生は12万4436人。東大には2505人、京大にも1522人。問題は中国共産党が〈強制的に情報を吸い上げる法律を作った〉ことだと早稲田大学総合学術院の有馬哲夫教授が指摘している。

 『週刊文春』、先週号のスクープ、中央自動車道の手抜き工事は国民の命にかかわる問題。新聞はもっと後追いすべきだ。(月刊『Hanada』編集長)

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