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ドローンやAI活用した林業新技術 脱3Kに付加価値も 信州大チームが開発

ブナ林の3次元データを紹介する信州大研究チームのメンバー=10月21日、長野県木島平村(原田成樹撮影)
ブナ林の3次元データを紹介する信州大研究チームのメンバー=10月21日、長野県木島平村(原田成樹撮影)
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 担い手不足が深刻な林業を支えようと、小型無人航空機(ドローン)などを活用した技術開発を信州大の加藤正人教授らの研究チームが進めている。3K(きつい、汚い、危険)と称される労働からの脱却にとどまらず、取得データから新たな付加価値を生み出せる可能性もあるという。(原田成樹)

森の資源量を把握

 10月下旬、2種類の技術成果が長野県内の山林で現地公開された。

 1つ目は、広葉樹の森林資源量を把握する技術で、標高約1500メートルのカヤの平高原(木島平村)にあるブナ林で実施した。どのくらいの太さの木が何本あるか林業の基礎データとなるもので、通常は人が山林に入って調べている。

 新技術では、レーザー照射と画像撮影を組み合わせて対象物の奥行き情報を得る方法を用いた。

 まず、ドローンで上空からブナ林の表層の高さデータを取得。国土地理院などの地形データと差し引きし、森林が全体としてどのようなボリュームを持っているか把握する。

 杉など円錐(えんすい)の樹形をした木であれば、上空からのデータだけで、どこにどの高さの木があるか比較的簡単に特定できる。しかし、広葉樹は根本から枝が広がるものが多く、木が重なると、上空の画像だけでは1本1本の幹がどこにあるかを判定するのは難しい。

 そこで、地上でも同様の装置を用いて3次元データを取得。上空からのデータと組み合わせることで、幹の位置や太さ、枝の張り方などを立体的に取得した。通常の測定では1時間かかるような場所でも、ドローンによる5分程度の撮影と、5分程度歩いての撮影だけで立体データが取得できた。

 現地公開に参加した林業関係者は「本数と太さが山にほとんど入らずに分かるのもすごいが、枝ぶりまで3次元データで取得できるとは。新たなニーズを掘り起こせる可能性もある」と期待感を示した。

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