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樋口中将の遺作発見「樺太に玉と群れなお」 防衛戦司令官が込めた心情は

第五方面軍司令官として北海道防衛の策を練る樋口季一郎(樋口隆一氏提供)
第五方面軍司令官として北海道防衛の策を練る樋口季一郎(樋口隆一氏提供)
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 樋口中将は、日本軍がほぼ全滅した18年の「アッツ島玉砕」や無傷撤収した同年の「キスカ島撤退」も司令官として指揮。戦後は北海道小樽市や宮崎県小林市などで隠棲し、アッツ島の絵を毎朝拝んでいた。

 遺作に込められた真意をどう読み解くのか。樺太出身者でつくる「樺太豊原会」の出口吉孝会長(80)は「兵士だけではなく、多くの民間人が亡くなったことも念頭にあった」との見方を示す。

 遺稿集「樋口季一郎の遺訓」の編著者で孫の樋口隆一・明治学院大名誉教授(74)は「祖父は自分の判断が正しいと思いながらも、何千人もの命が失われたことを心の内に抱え、自分から戦争の話をすることはなかった。大事なメッセージを俳句で残したのではないか」と話している。

ヒューマニスト

 将棋盤は北海道石狩市でオープンした「樋口季一郎記念館」に玉村さんが寄贈し、展示が始まった。陸上自衛隊から寄託を受けた愛用の机や、北海道小樽市で最近見つかった資料なども陳列されている。

 樋口中将には、13年にナチスの迫害から逃れてきたユダヤ人を満州国に受け入れ、脱出路を開いた逸話もある。江崎幹夫館長は「北海道を守った功績に加えて、世界に誇れるヒューマニストの一面も感じとってほしい」と話している。

 記念館は「古民家の宿Solii」(北海道石狩市八幡町高岡103の3)に併設。入館料500円(中学生以下無料)。火・水曜休館。臨時休館の場合があるので訪れる前に確認を。冬期(12月から翌年3月)は予約制。問い合わせは江崎館長090・9755・8058。

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