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4年で詐欺5件見破ったコンビニの極意は元証券マンの経験

 これほどまでに見抜くことができるのはどうしてなのか。春貴さんによると、いくつかのポイントがあるという。

 まずは、「電子マネーを買う人で表情が暗い場合、特に注意を払っている」。コンビニで購入できる電子マネーはインターネット通販などの決済に使うことが多い。欲しかった物を購入するなど基本的には楽しい目的に使うはずで、浮かない顔はしないはずだからだ。

 電子マネーの購入では、30万円などあまりに高額な場合や、2万円や3万円と切りの良い金額の場合は、詐欺の可能性があると気を付けている。

 お客さんにどう声をかけるかも大切だという。

 春貴さんは「何に使うのか使い道を具体的に聞いている」と話す。「大丈夫ですか?」では「大丈夫」と返されて会話が途切れるためで、やりとりから詐欺を疑う内容が聞き取れるかもしれないという。

 春貴さんが強調するのは「手口を知らないと、お客さんから話を聞くことができても何が詐欺なのか分からない」こと。店では新聞記事や警察、消費者センターの情報をこまめにチェックし、手口の内容を貼りだし、スタッフ間の情報共有を徹底している。

証券会社勤務の経験

 春貴さんは、長男のコンビニ経営を手伝う前は証券会社に勤務していた。営業に回る顧客の元には怪しげな勧誘が寄せられることも多く、気を付けるように助言しても被害を受ける人もいた。春貴さんは「投資の裏表を知るような詳しい人でも、だまされた。詐欺グループは実に巧妙だ」と怖さを感じていた。

 だからこそ、電子マネーを販売し、ATM(現金自動預払機)も備えるコンビニも詐欺被害の舞台になりうると知り、その阻止に力を入れてきた。開店4年で5度も詐欺を防いだ。輝かしい功績にも思えるが、春貴さんは「本当は詐欺だったかもと思うお客さんもいて、それを止められず、悔しくて眠れないこともあった」と振り返る。

 新たな詐欺の手口については事務所内だけでなく、お客さんにも見える店内にも掲示している。「もっと詐欺の内容を知って、被害を避けてほしいから」と春貴さん。「これからも防げる被害を止めていく」と力強く語った。

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