PR

ニュース プレミアム

4年で詐欺5件見破ったコンビニの極意は元証券マンの経験

「手口を知らないと被害は防げない」と話す春貴さん。詐欺の手口を店内に掲示している=10月、福井市
「手口を知らないと被害は防げない」と話す春貴さん。詐欺の手口を店内に掲示している=10月、福井市
その他の写真を見る(1/2枚)

 さまざまな手口で巧みに金をだまし取ろうとする特殊詐欺。警察庁のまとめでは、令和元年の全国の被害は認知件数1万6851件、被害額が315億8千万円にも上る。被害を減らすには未然防止が重要だが、こうした詐欺の被害を開店から4年で5度も防ぎ、地元の警察署から表彰されたコンビニが福井市にある。なぜそんなに被害を防ぐことができたのか。秘密を尋ねると、最新の手口を知り、スタッフと共有したうえで、客の表情などの不審点を見逃さない注意深さが重要なのだという。

新聞記事で警戒

 福井市のコンビニエンスストア「ファミリーマート福井舟橋新一丁目店」。平成28年6月のオープンから1年が経過しようとしていた29年4月のある日、オーナーの父で店のマネジャー、春貴満(はるき・みつる)さん(63)は1人の男性客が目にとまった。40代だろうか、電子マネー4万円分を購入しようとしていたが、店内のマルチ端末の操作に不慣れな様子だった。使い道を尋ねると、有料動画の料金請求だという。被害が増えていた架空請求を疑い、警察に通報した。

 ちょうどその日、春貴さんは他のコンビニ店で詐欺被害を防いだという新聞記事を目にし、「うちの店でも、止めないといけないな」などと家族で話した後、店に出ていた。

 男性客にはレジ奥の事務所に入ってもらい、手続きしないよう説得した。男性の携帯電話には何度も着信があったが、春貴さんは「だまそうとしたやつらからの電話だろう。出ないように」と伝えた。

 この一件で同店は、詐欺被害を防いだ事例として、翌5月に地元の福井県警福井署から表彰された。

感謝状は5枚に

 だが、同店の“活躍”はそれだけにとどまらなかった。以降も詐欺被害を何度も食い止めたのだ。

 29年8月。女性客が電子マネーの購入をしようとしたところ、女性スタッフが対応し、被害を防いだ。

 30年9月。マルチ端末を操作していた高齢男性が大手通販サイトを名乗るところから支払いを求められていた。春貴さんが電話を代わると、「個人情報だから答える必要はない」「ほかのコンビニに行け!」という声が聞こえた。

 今年6月。電子マネーを購入しようとしていた男性客に女性スタッフが対応し、被害を防止した。

 同年8月。電子マネーを購入しようとした50代くらいの男性客に使い道を聞くと、「当選したから支払わないといけない」と話したため、詐欺と気づいた。

 これらのことにより、同店は計5枚の感謝状を受け取った。

「大丈夫ですか?」はダメ

続きを読む

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ