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【近ごろ都に流行るもの】「アーチ・エイジング」 加齢対策の靴選び パンプスも履ける

「アーチ・エイジング」ケアを念頭に、1人あたり20分以上かけて接客する=東京都千代田区の「fitfit」日比谷シャンテ店(重松明子撮影)
「アーチ・エイジング」ケアを念頭に、1人あたり20分以上かけて接客する=東京都千代田区の「fitfit」日比谷シャンテ店(重松明子撮影)
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 歩行能力の維持・向上はアンチ・エイジングの土台。軟骨や筋肉アップのサプリが人気だが、足元の土踏まずのあたり「アーチ・エイジング」に気を使っている人はどれだけいるだろうか。男女を問わず加齢で加速するアーチの崩れは歩行を困難にし、不具合は全身に及ぶ。予防に欠かせないのが正しい靴選びだ。専門医の話を聞くと、フラットシューズを履いていれば安心…というわけでもない。「Go Toトラベル」で旅行用の靴需要が高まり、客足が戻ってきた女性靴店では、アーチ・エイジング対策の啓発を進めている。(重松明子)

 足は大小さまざまな骨が立体的に組み合わさり、5本の指の付け根・甲・かかとの3点を結ぶ三角アーチと、甲のラインに沿う半円アーチが歩行を支えている。しかし、加齢による筋肉や靱帯(じんたい)の衰え、合わない靴を履き続けるなどの生活習慣でアーチ構造は崩れてゆく。「日本人の約7割といわれる扁平(へんぺい)足は特に進行が速くなりがち。靴がきつくなったと感じたら、アーチがつぶれて足幅が広がっているサインです」

 足のクリニック表参道(東京都港区)院長の桑原靖医師(42)が指摘した。年間約6000人の患者の足を治療。外反母趾や巻き爪、足底腱膜炎といった主なトラブルはアーチの崩れに起因。脛から股関節にかけて内回りのねじれにつながり、関節痛、姿勢悪化による肩こり、腰痛、頭痛などを引き起こすという。

 予防する靴選びのポイントは? 「靴底は指の付け根が少し曲がるタイプを推奨、全く曲がらないものは避けて。3ミリ以下の薄い靴底、前後の高低差が全くない靴も足を痛める原因になります」。男性患者も4人に1人の割合。「足形の遺伝、動き方のクセ、職種などさまざまな因子が関与している。最近増えているスニーカータイプのビジネスシューズを使われるとよろしいかと思います」

 職場での強制反対、昨年来の「KuToo」運動でネットに“被害画像”が出回り、女性の敵とのイメージもついたパンプスだが、選び方次第で、おしゃれと快適さの両立は可能という。

 「まず、パンプスは痛いものだという思い込みを払拭してほしい。自分の足に合った適正な靴であれば、パンプスで流血したりすることはありません」

 女性靴メーカー「fitfit(フィットフィット)」(本社・東京都世田谷区)のシューフィッター・広報担当の菅野莉緒さん(26)は訴える。

 外反母趾に悩む女性が9年前に創業。ヒール高4・5センチ以内が主だが、今年秋冬から7センチもラインナップに加えた。靴前部にも厚みがあり、履いた際の高低差は抑えられている。

fitfitが国際医療福祉大三田病院と共同開発したインソール「フィットフォルム」(重松明子撮影)
fitfitが国際医療福祉大三田病院と共同開発したインソール「フィットフォルム」(重松明子撮影)
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 「好評です。いくつになってもハイヒールをあきらめたくない女性は、都心に行くほど多い。また、ローヒールであっても、スラリと見える靴が求められている。好みのデザインとご自身の足形、悩み、履き心地の妥協点を探るために、時間をかけて、しっかり試し履きをしていただきたい」

 東京都千代田区の「日比谷シャンテ」にある旗艦店を訪れると、60型×3~5色の女性靴が並ぶ。パンプスの見た目とスニーカーの履き心地を融合させた売れ筋「パンプニーカー」(ヒール4・5センチ、1万890円)に足を入れると、アーチの位置にクッションが入り、柔らかいヤギ革素材が幅広の足に沿う。かかとをホールドする芯材が入り、アーチの崩れで起きる内側への傾きを防いでいる。

 アーチ・エイジングを商標登録している同社は、国際医療福祉大三田病院と共同開発したインソール「フィットフォルム」を導入。中央部の凸クッションがつぶれたアーチをサポートし、負担がかかる拇趾の付け根をへこませることで、衝撃を緩和する構造だ。

 外反母趾は骨格遺伝で早期に発症することも多く、就活生の娘の「ファーストパンプス」を買いに連れてくる母親も目立つ。Go Toトラベル効果で旅行用の靴需要も高まっており、一時より客足も回復してきたそうだ。

 人生100年時代。米寿を迎えた女優の岸恵子さんのように、ハイヒールを颯爽(さっそう)と履きこなすシニア女性が増えてゆくのだろうか。そんな憧れも足の健康が大前提。今の靴を履き続けて大丈夫? 筆者は“痛い靴”をほぼ捨てちゃいました。

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