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キレたらひどい先生、発火点は生徒が無断で食べたアイス

 「怒り」とはそもそも人間の防衛本能であり、誰しもが持っている感情だ。ただそれが一線を越えると-。兵庫県宝塚市の中学校で9月、柔道部員の男子生徒2人に暴行を加え、重軽傷を負わせたとする傷害容疑で顧問教諭が逮捕された。無断でアイスクリームを食べられ、立腹したのが事の発端。教諭は過去にも体罰で処分歴があり、怒りを予防・制御する「アンガーマネジメント」の研修を自主的に受けていたが、効果はまるでなかったようだ。

背骨折られ全治3カ月

 兵庫県警や宝塚市などによると、事件は9月25日午後に起きた。舞台は宝塚市立長尾中の柔道部。顧問の上野宝博(たかひろ)容疑者(50)は、生徒2人を投げ飛ばしたり、寝技をかけたりするなどしてけがをさせたとされる。うち1人は背骨の一部である胸椎を骨折して全治3カ月の重傷。もう1人は首を打撲する軽傷だった。

 生徒側からの被害届を受け、県警が捜査を開始。10月12日、傷害容疑で逮捕された。容疑をおおむね認めているという。

 逮捕が報じられて以降、宝塚市教育委員会には「何でそんな教諭が働き続けているんだ」「野放しにされるのはおかしい」といった意見が相次いでいる。

 市教委の担当者は、上野容疑者の特徴をこう説明する。「普段は冷静で、よい先生との評判もある。だが一度キレると、自制が利かない」

 安全であるべき学校内で生徒が教諭から暴行され、重傷を負った異様な事件。引き金も理不尽だった。

 容疑者は、冷凍庫に保管していたアイスクリームを生徒2人が無断で食べたことに立腹。生徒側から謝罪を受けても気は収まらず、他の部員の前で「練習」と称して暴行を加えた。1人は暴行中に失神したが、容疑者がビンタで起こし、引き続き投げ技を繰り返したとされる。

 現場には副顧問の男性教諭もいた。ただ容疑者の行動に恐怖を抱き、制止にも入らなかった。副顧問についても、市教委には「なぜ傍観していたのか」と厳しい意見が寄せられている。

訓告に減給 3度の処分歴

 実は、上野容疑者には体罰で処分歴がある。市教委の説明によると、前任校に勤務していた平成25年2月以降、生徒にビンタをしたり、胸ぐらをつかんで押し倒したりしたとして2度の訓告処分を受けた。また同年10月には、生徒の顔に頭突きをして鼻の骨を折ったとして減給の懲戒処分を受けている。とはいえ免職にはなっておらず、市教委は「(教職を)続けることはルール上問題はない」としている。

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