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ふるさと納税返礼品に人間国宝の作品、備前焼の新展開

人間国宝の伊勢崎淳さんの手による備前焼の大皿。ふるさと納税の返礼品として追加された=10月、岡山県備前市
人間国宝の伊勢崎淳さんの手による備前焼の大皿。ふるさと納税の返礼品として追加された=10月、岡山県備前市
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 「備前焼」の里である岡山県備前市が、「ふるさと納税」の返礼品として新たに備前焼の人間国宝らの作品を追加した。新型コロナウイルス禍で展示会などの機会が減るなか、全国に備前焼を改めてPRするのがねらい。もともとネット販売が低調な業界だったが、逆境下でネットを活用して若い人たちにファンを増やし、生き残りを図る。

前年の6割減

 「ゆとりがあるときには、なんぼでも売れる。けど、そうでなくなると本当に売れない」。10月14日、備前焼作家らでつくる協同組合岡山県備前焼陶友会の長崎信行理事長は、備前焼の新展開についての記者会見で、景気に左右されやすい焼き物業界について率直に説明した。

 新型コロナウイルスは焼き物の里を直撃している。同会の組合員たちが即売会をしている備前焼伝統産業会館(備前市)は4月中旬から5月末まで閉館。上半期の売上高は前年同期比で6割減となった。稼働した6月以降も前年同月の3割減と厳しい。

 同市では10月17日、18日の2日間、毎年恒例の「備前焼まつり」を開催する予定だったが、延期された。街全体が陶器市となり、昨年は12万人を動員した一大イベントだっただけに、作家らは大きな痛手を受けている。

「もうオンラインしかない」

 こうした中、「焼き物の里」は初めて本格的なオンライン販売にかじを切った。

 もともと備前焼は、客が展示会場などを訪れ、手触りや重さを確かめて購入するという買い方が多く、オンライン販売はなじみが薄い。客層も年配が中心だ。数年前にオンライン販売に取り組む作家がいたものの、売れ行きは良くなかったという。

 だがコロナ禍が状況を変えた。同会専務理事の宮本俊二さんは「当初はオンライン販売には反対の立場だったが、もう『これしかない』という状態」と打ち明ける。

 こうして同会と備前市は、10月1~31日の日程で初めてのオンライン販売会「備前焼感謝祭」を企画。組合員100人が約500点を出展し、作品を専用サイトで写真で閲覧しながら購入ができる。1万~5万円の福袋も60袋用意した。これにあわせ、同期間中は市内の店舗で通常の2割引きで作品を販売している。

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