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三百名山、一等三角点百名山… 道なき山も克服し8年7か月で国内368座制覇

カムイエクウチカウシ山頂で記念写真に納まる城下栄市さん。手前は一等三角点=8月29日(本人提供)
カムイエクウチカウシ山頂で記念写真に納まる城下栄市さん。手前は一等三角点=8月29日(本人提供)
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 8月末、長野県長和町の城下(じょうした)栄市さん(71)が、目標だった国内368座(最高峰)を制覇した。平成24年から8年7カ月。仕事の合間をぬっては自動車で出かけての登山で、登山回数150回、261泊、403日をかけての達成だ。自動車走行距離は9万3200キロに及んだ。「日本の山は湿原など緑が美しくてすばらしい」と山行記録の写真を見ながら足跡を満足げに振り返る。(原田成樹)

海外から国内に

 長野県丸子実業高(現長野県丸子修学館高)で山岳部に入り登山を始めた。会社員になってからも、休暇を利用して欧州のモンブランや北米のカナディアンロッキーなど海外の山に出かけた。

 転機は平成16年、会社が倒産して転職したことだった。次の職場では休暇が取りやすくなった。作家の深田久弥が著した日本百名山を17年に登り始め、23年9月に一度目の制覇をした。

 そこで改めて日本の山の魅力に気付き、思いつく山すべてに登る目標を立てた。再度の百名山、二百名山、三百名山、各都道府県の最高峰、1等三角点の百名山や百高山、長野県内の全1等三角点、「原三角点」と呼ばれる歴史的な三角点がある白髪山(群馬県)まで、重複を省くと368座になった。

 最初の登頂は24年1月で、1等三角点百高山の一つ、四方原山(長野県)。東北や九州など遠方の山は平日5日間と前後の土日を合わせた9日間を山行に充てるのが城下流。平地ではビジネスホテル、山ではテントや山小屋に泊まった。

最難関のカムエク

 百名山クラスでは鎖やはしごを使って登るような険しい山が高難度とされるが、他の山では別の問題が出てくる。荒沢岳(新潟県)のように鎖が取り付けられる時期が限られる山や、笈(おいずる)ガ岳(富山、石川、岐阜県境)のようにやぶ山で道がなく、残雪期でないと登るのが難しい山などだ。事前の情報収集が欠かせず、市販の登山ガイドブックに加え、専門誌が運営する情報共有サイトを頼りにした。

 最難関だったのは、368座の最後の山となった北海道・日高山脈にあるカムイエクウチカウシ山(通称カムエク)。今年8月、5度目の挑戦で、ようやく達成した。

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