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海の守り神敬う日台融合の信仰と神事 マグロ一本釣りの町 青森県大間町

ほこらに祭っている天妃様(中央)のレプリカ。本物は台湾の北港朝天宮にある=青森県大間町(福田徳行撮影)
ほこらに祭っている天妃様(中央)のレプリカ。本物は台湾の北港朝天宮にある=青森県大間町(福田徳行撮影)
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 マグロの一本釣りで有名な本州最北端の町、青森県大間町。ここに、台湾などで信仰を集める海上守護の女神「天妃(てんぴ)」(媽祖(まそ))様を祭った珍しいほこらがある。毎年、7月に行われる天妃様行列は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止されたが、下北半島の漁師町には「海の女神」の信仰が脈々と根付いている。(福田徳行)

遷座300年

 天妃様がいつどのように同町に祭られるようになったのか正確な記録はないが、町史などによると水戸の那珂湊から来たという説と鹿児島県の野間半島からとする2つの説がある。

 那珂湊説によれば、ある日、大間の船が大しけに遭い難破寸前の危機にさらされ、船員が神頼みをしたところ暗雲の中から天妃様が姿を現し助けられた。これを機に船員の一人だった大間の名主、伊藤五左衛門が元禄9(1696)年に水戸藩の那珂湊から天妃様を遷座し、以来、航海や漁業の守り神としてあがめられているという。

 明治に入り大間稲荷神社に合祀(ごうし)。平成8年、遷座300年を記念して天妃様行列が行われ、翌年7月20日には同神社と台湾媽祖信仰の総本山「北港朝天宮」が姉妹宮を締結。その後、毎年7月の「海の日」に、豊漁と海上安全を祈願する大漁祈願祭にあわせ、天妃様行列が行われるようになった。

異国情緒たっぷり

 天妃様行列では、台湾伝統の装束に身を包んだ天妃様の行列を、日本の神事である神楽やみこしが先導する。神楽の囃子に加え銅鑼の音、爆竹が響き渡る様子は、異国情緒たっぷりだ。

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