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「コロナで大学軽視浮き彫り」 新著出版の山梨大・島田真路学長に聞く

新型コロナウイルスへの対応をめぐって大学軽視が浮き彫りになったと話す山梨大の島田真路学長=甲府市武田(渡辺浩撮影)
新型コロナウイルスへの対応をめぐって大学軽視が浮き彫りになったと話す山梨大の島田真路学長=甲府市武田(渡辺浩撮影)
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 山梨大の島田真路学長(皮膚科学)が同大病院の荒神裕之特任教授(公衆衛生学)とともに新著「コロナ禍で暴かれた日本医療の盲点」(平凡社新書)を出版した。新型コロナウイルスへの対応をめぐって、島田氏は大学病院を活用すべきだと主張してきたが、うまくいっていない。「アカデミズム、特に地方の国立大の軽視が浮き彫りになった」と訴える島田氏に話を聞いた。(渡辺浩)

右も左もない

 --PCR検査の拡充を主張してきましたが、ネット上では拡充論は左翼扱いされる傾向もあります

 「驚きますね。医療の問題に右も左もありません。大学病院として国民の命と健康を守ることを使命としているだけです。今までの発言を見てもらえば分かる通り、私は全然、左ではないですよ」

 --日本学術会議をめぐる議論はどう思いますか

 「私は最近まで首相任命ではない『連携会員』でしたが、学術会議は機能しておらず、国の組織としては廃止し、独立したほうがいいでしょう」

人とカネが不足

 --コロナ対応で、大学病院には設備も人材もあるのだから「蜂起」せよと強い言葉で訴えましたが、蜂起は起きませんでした

 「医療をつかさどる厚生労働省と大学を所管する文部科学省の縦割り行政の問題があると思います。その上、コロナ対応は大学病院の経営を圧迫するという事情があります。特に地方の国立大は『人』と『カネ』の不足で疲弊しているんです」

 --人の不足とは

 「医学部を卒業した後、2年間研修を受ける新医師臨床研修制度の下で、研修医たちは研修先として主に大学病院以外の医療機関を選び、とりわけ地方を敬遠しています。研修が終わった後も大学に戻る人は少ないのです。若い医師が足りなくなっています」

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