PR

ニュース プレミアム

【TVクリップ】「共演NG」中井貴一「虚実皮膜の世界、ニンマリ笑って」

26日放送開始のドラマ「共演NG」に主演する俳優の中井貴一さん
26日放送開始のドラマ「共演NG」に主演する俳優の中井貴一さん
その他の写真を見る(1/2枚)

 業界の裏側をのぞいたら、役者のプライドがぶつかり合う、難しい事情があふれているのかもしれない-。かつてほど芸能界が謎のベールに包まれた世界でなくなったとはいえ、芸能人への好奇心は尽きることがない。そんな視聴者の想像力を刺激するラブコメディーが始まる。

 今作で演じる大物俳優の遠山英二は、同じく俳優の大園瞳(鈴木京香)との共演を25年もの間、NGとしてきた。実は、遠山と大園はかつての恋人同士。その2人がドラマで共演することになったために、制作現場には騒動が巻き起こる。「面白いところに目をつけたなと思いました。僕ら役者の間では共演NGってあまり聞かないけれど、プロデューサーの立場になると真実が分かるというか、先回りして段取りをしている部分があるのかもしれないですね」と笑う。

 鈴木とは映画やドラマで共演を重ねてきただけに、見る側には妙にリアルな感覚が伴う。「京香さんの新しい部分を引き出したいと思って撮影に臨みました。今までにない表情を感じてもらえたらうれしいな」と余裕を見せる一方、笑いのさじ加減には苦心しているという。

 「コメディーはやりすぎると滑稽になってしまうし、やらなさすぎると面白くない。ゲラゲラ腹を抱える笑いではなくて、『そういうことあるよね』とニンマリしてしまう作品を目指したいんです」

 文楽や歌舞伎の名作を残した近松門左衛門(ちかまつ・もんざえもん)の芸術論「虚実皮膜(きょじつひにく、ひまく)」を引用し、「芸はリアルと嘘の微妙な境にあるという論は、僕の演技に対する考え方にも通じるものです。虚像なのだけど、テレビ画面を通したら、さもあり得そうなこととして視聴者に映るか、力が問われます」と語る。

 コンプライアンス(法令順守)重視の風潮が強い、昨今のドラマ界へのアンチテーゼとなる期待も、今作に込める。

 社会通念の変化とともに無難な筋書きや笑いが求められるようになったとし、「僕たちは、ノンフィクションを見せるためにドラマを撮っているわけではないんです。世の中がフィクションを笑えなくなっているのは、おかしくないですか」ときっぱり。「業界関係者はじめ、ここまでするかとカチンとくる人がいるかもしれません。際どい挑戦をしながらも、エンターテインメントとして楽しめる作品を目指しましたから、とにかく笑ってほしいですね」    (石井那納子)

なかい・きいち 昭和36年生まれ、東京都出身。56年、映画「連合艦隊」で俳優デビューし、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。58年に始まったTBS系ドラマ「ふぞろいの林檎(りんご)たち」シリーズで好演し、知名度を上げる。63年、NHK大河ドラマ「武田信玄」に主演、高視聴率を記録した。平成19年、日中合作映画「鳳凰(ほうおう) わが愛」では主役兼プロデューサーを務め、活躍の幅を広げる。父親は昭和のスター、佐田啓二。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ