PR

ニュース プレミアム

【大相撲徳俵】新大関正代が掲げる「至誠一貫」 力士の人柄表す“口上の歴史”

大関昇進伝達式で口上を述べる正代(中央)。左は時津風親方のおかみさん、右は枝川親方=9月30日、東京都墨田区の時津風部屋(代表撮影)
大関昇進伝達式で口上を述べる正代(中央)。左は時津風親方のおかみさん、右は枝川親方=9月30日、東京都墨田区の時津風部屋(代表撮影)
その他の写真を見る(1/2枚)

 大相撲の正代(28)=時津風部屋=が9月の秋場所で初優勝し、大関昇進を果たした。注目された伝達式の口上には、「至誠一貫(しせいいっかん)」という四字熟語を盛り込んだ。あまり聞きなれない言葉だが、「相撲道に対して、誠実に最後まで貫き通す」と思いを込めたという。強気なことを言わず、見えを張らない正代らしい言葉だ。

 大関昇進が決まった力士が最初に行う儀式が伝達式で、新大関は口上という形で新たな地位に立つ決意を述べることになっている。過去の新大関の口上を振り返ってみると、その力士の人柄が透けてみえる。

 平成以降に誕生した大関は正代も含めて28人。各力士の口上を比べると、稀勢の里の「大関の名を汚さぬよう、精進します」が最もシンプルだ。多くを語らず、背中で美学を示してきたこの人らしさが浮かぶ。大半の新大関は稀勢の里の“基本文”に、自身の信条や意気込みを肉付けしたようなものになっている。

 口上には四字熟語を盛り込む力士が多い。「一生懸命」は頻出し、平成以降では霧島、朝青龍、朝乃山の3人が使った。「正々堂々」も人気で、武双山、高安の2人が盛り込んだ。誰もが意味を知っている着飾らない言葉で、相撲道に打ち込む決意を示している。

 難しい四字熟語に思いを込めた力士もいる。貴ノ花(後の貴乃花)は「不撓不屈」(ふとうふくつ、強い意志を持って困難にくじけないこと)、若ノ花(後の若乃花)は「一意専心」(いちいせんしん、一つのことにひたすら心を集中すること)、琴奨菊は「万里一空」(ばんりいっくう、目標を見失わず努力を続けること)を使った。

 四字熟語以外で印象的なのは、武蔵丸の「日本の心を持って」。米ハワイ州オアフ島出身の武蔵丸は、外国出身の力士としては3人目の大関。異国の文化に溶け込もうとする努力が見えた。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ